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米国本土で1位を目指すトヨタ



日本のトヨタは昨年、米国のゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界市場販売トップに立った。 今年は‘自動車王国’といわれる米国本土で1位を目指す。 ウォールストリートジャーナルなど海外メディアによると、トヨタは昨年、米国で262台を販売し、フォード(255万台)を抜いて2位になった。 米自動車市場で外国企業が2位になったのは初めて。 米‘ビッグ3’(GM・フォード・クライスラー)は、愛国心マーケティングに依存してきた自国でも販売不振に苦しんでいる。 一方、トヨタの疾走は続いている。 不動の1位だったGMの米国内の牙城までが揺れているのだ。

◆トヨタの疾走=「米国住宅景気の沈滞と原油高の影響で、08年の米国自動車販売は07年に比べて減少するだろう。 しかしトヨタは前年より販売台数を少しでも増やす」。昨年末の渡辺捷昭社長の言葉だ。 昨年の米国内の自動車販売台数は1615万台。 98年(1560万台)以来9年ぶりの最低水準となった。 しかしトヨタは米国での販売を3.1%増やした。


トヨタの中型セダン「カムリ」は昨年も米国で‘ベストセラー’になった。 前年比5.2%増の47万3108台を販売し、2位のホンダ「アコード」(39万2231台)を圧倒した。 小型ハイブリッド車「プリウス」も好調だ。 燃費23キロ(米国基準)を誇り、販売台数は53%も増えた。 「プリウス」は米ハイブリッド車市場で半分以上のシェアを占める。

米国1位のGM(382万台)との差は小さくない。 しかしブランド別にみると、トヨタ(216万台、レクサス・サイオン除く)はGMのシボレー(225万台)に迫っている。 米国自動車専門週刊誌オートモーティブニュースは「昨年の4カ月間、トヨタブランドがシボレーの販売台数を上回った」とし「この勢いなら今年トヨタがシボレーを抜いてブランドトップになる可能性もある」と予想した。



◆危機の米国‘ビッグ3’=販売台数が11%以上も減少したフォードは子会社のジャガーとランドローバーの売却に動いている。 有力売却先にはインドのタタ・モーターズが挙がっている。 クライスラーは3月末までに米国とカナダの生産ラインで5000人を削減するという計画を4日発表した。 ボブ・ナルデリ社長は昨年11月、「08年中に現場職員1万人を減らし、生産車種を4つ減らす」というリストラ計画を明らかにした。 GMは第1四半期の生産台数を前年同期より11%減らすことにした。

米自動車企業は市場の流れを読み違えて危機を迎えた。 大型トラック・SUV(スポーツタイプ多目的車)開発に集中してきたが、原油が高騰したことで、効率的な日本車にシェアを奪われたのだ。 さらに日本車は技術力が認められ、高級イメージの構築にも成功した。 昨年、米国市場で最もよく売れたラグジュアリーブランドのレクサス(33万台)は、78年にキャディラックが記録した高級ブランド販売記録(35万台)を近いうちに更新すると予想されている。 特に日本車は故障が少ないという評価を受け、新車・中古車市場ともに人気が高い。

今年で創社100周年を迎えたGMはこれに対応し、親環境車の開発に力を注いでいる。 GMのワゴナー会長は4日、各国記者とのオンラインフォーラムで「われわれも電気車・ハイブリッド車を開発し、マーケティングを革新しながらトップの地位を守っていく」と語った。



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