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崩れた「左派10年の夢」

鄭東泳(チョン・ドンヨン)大統合民主新党候補が20日、ソウル永登浦区堂山洞(ヨンドゥンポグ・ダンサンドン)の党本部ビルで行なわれた選挙対策委員会の解団式で、あいさつの言葉の途中、しばらくの間沈黙している。



「保守右派」ハンナラ党に対抗する「進歩左派」の政治勢力が危機を迎えている。第17代大統領選挙で史上最悪の成績表を受けたからだ。

いわゆる進歩・平和・民主・改革を目ざす旧与党系・大統合民主新党(民主新党、鄭東泳)、創造韓国党(文国現)、民主労働党(民労党、権永吉)、新千年民主党(民主党、李仁済)の候補らの得票率を合計しても35.6%にすぎなかった。5年前の第16代大統領選では、「民主党(盧武鉉)+民労党(権永吉)候補ら」の合計が52.8%で、半分を上回った。


これによって、進歩左派勢力に地殻変動が起こっている。新党内で最大の勢力を持つ鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補は、20日「国民が私どもの手を握ってくれなかったものの、一つになり最前を尽くした。われわれが求める価値が、国民に認められるよう努力していきたい」と述べた。し

かし、同氏は22日に光州(クァンジュ)の障害者施設を訪ねたことを皮切りに、今後すべてを捨てて「従軍」するとみられる。大統領選で敗北した責任を取るとのこと。来年1月の党大会と4月の統一地方選を控えて、新党をリードする問題をめぐり、党内では水面下で激論が繰り広げられている。

新党には、▽鄭東泳氏中心の勢力▽孫鶴圭(ソン・ハッキュ)氏の勢力▽李海チャン(イ・ヘチャン、親盧派含む)氏の勢力▽金槿泰(キム・グンテ)氏の在野グループ▽市民社会勢力▽民主党離党派--の6の派閥がある。一つの派閥が主導権を握りがたいシステムとなっている。一部では、1月の党大会で派閥別の持分を認める「集団指導体制」へ進むべき、との声もあがっている。

だが、首都圏議員の大半は「分裂を甘受しても全面刷新が必要」と主張する。こうした議論に決着を付けられず、統一地方選で勝利する可能性が薄い場合、各政派は集団離党を通じ第3勢力を形成したり、いっそのこと無所属出馬を辞さないかも知れない。創造韓国党と民主党の進路も注目される。現在は「独自生存」を掲げるものの政治的位相が弱まる場合、新党の体制変化にかみ合って動かざるを得なくなる、というのが大方の見方だ。



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