一体誰に会ったのだろうか。

１５日、政界では１日中 「李会昌（イ・フェチャン）ミステリー」を謎解くための推理劇が繰り広げられた。無所属の李候補が前日の午後、突然、慶尚北道浦項（キョンサンプクト・ポハン）での日程をキャンセルし、大邱（テグ）から急きょＫＴＸ（午後６時３１分）に乗り、ソウルに来て誰かに会った後、午後１０時の列車でまた大邱に戻ったからだ。

政界では全与党の大統領選挙候補の１人に会ったのではないかと憶測されている。李候補が全与党の候補の１人と連帯を検討中なのではないかという推測も出ている。李候補との面会説に対し与党側の全候補が一斉に反応した。大統合民主新党の鄭東泳（チョン・ドンヨン）候補側の金賢美（キム・ヒョンミ）スポークスマンは「話にもならない」と切り捨てた。ある報道で李候補と会った当事者と考えられている創造韓国党の文国現（ムン・グクヒョン）候補側は 「なんの接触もなかった」という内容の公式報道資料まで出した。民主党の李仁済（イ・インジェ）候補側も 「私たちではない」と述べている。そのため、今回李候補と会った当事者は、真の主人連合の鄭根謨（チョン・グンモ）候補ではないかという噂が出てきた。しかし双方の関係者らは 「両候補が１５日に東大邱（トンテグ）駅で会ったが、前日には会っていない」と話している。


李候補側のイ・ヘヨンスポークスマンは 「いったん自宅に立ち寄ってからソウル駅の駅長室に行き、外国から来た親戚に会ったと聞いている」と釈明した。イ・チェグァン遂行チーム長も「婚事のある親戚が李候補に是非会おうと言ったため会った」と述べた。李候補本人は、この日夜、ソウル南大門（ナムデムン）のキャンプ事務所前で記者と会い 「（大統領選挙候補との面会説は）でたらめだ。（会った人は）政治家ではない」と述べた。親戚に会ったのかという質問にも「そうだ。私がうそをついたことがあるか」と答えた。これに対しソウル駅関係者は「李候補が１４日夜、３０分間ほど駅長室横のＶＩＰ室を利用した」とし「李候補と会った５、６人の面会者の中で見たことのある人はいなかった」と述べた。