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安眠島が危ない“タールボールの危機”

14日午後、忠南泰安百里浦海水浴場でボランティアたちが押し寄せる油の帯を阻むために、防除布を敷いている。(泰安山林庁ヘリ=チェ・スンシク記者)



安眠島(アンミョンド)が危ない--。

14日から山林庁汚染防止活動用ヘリに同乗して確認した結果、忠南安眠島沖に‘タールボール’が広がっていることがわかった。


コッチ海水浴場外20キロ地点では海警防除船1隻が水の大砲を撃ってタールボールが散らばるようにした。また他の山林庁ヘリ1台は水上に油処理剤を振り撤きながら除去作業をしていたが、手に負えないように見えた。

泰安(テアン)郡南面と安眠島を連結する橋では住民20人が五重に張られたオイルフェンスを見守った。外側のオイルフェンスは押し寄せるタールボールで真っ黒く変わっていた。この区間を通り抜ければ天恵の渡り鳥渡来地、浅水湾も汚染する。

現在コッチ海水浴場沖から北の白砂浜海水浴場沖まで10キロ区間にタールボールが群れを成している。一部タールボールは海岸に到達した。除去対策本部は13日、安眠島から10キロ離れた外波水島付近まで広がった油の帯の一部が潮流に乗って流されてきたものと見ている。

防除対策本部ユン・ヒョクス警備救難局長は「北西風の影響で汚染物質が南に移動している。安眠島に52隻の艦艇を動員し、除去作業をしている」と述べた。

◆タールボール出現=この日午前、海警は安眠島に登場した油の固まりが「オイルボール(OilBall)」だと説明すると緊張が高まった。オイルボールは水中に沈んで移動し、水面に浮上してはじけ、海洋生物とプランクトンを汚染する2次汚染境界対象だからだ。

韓国海洋研究員イ・ウンヒョク研究員は「タールボールが現われたということは原油の自然風化が進行され、毒性の相当部分が消えたという意味だ」としながら「しかしタールボールが養殖場を襲った場合、汚染被害が懸念される」と話す。

ボランティア活動をする人たち(YONHAPニュース)



◆外国人防除専門家到着=泰安一帯で軍警及びボランティアたちの除去作業がさかんに行われている中、外国の防除専門家たちも続々と泰安に到着した。米国は12日、沿岸警察(USC)所属専門家4人で構成された実務チームを派遣し、事故収拾を助けている。米海洋大気庁所属研究官1人と機動打撃隊員3人で構成されたグループは、1989年、米国アラスカ油流出事故当時、除去活動をしたベテランだ。

スペイン・バルセロナ国立大所属海洋生態学専門家たちもこの日、泰安を訪れた。韓国外大環境研究所とともに現場を訪問した4人の専門家は2002年スペインで発生したプレステージ号油流出事故の際、除去作業を主導した。

一方、国連とヨーロッパ連合(EU)も防除専門家を14日、韓国に派遣した。国連人道主義業務調整国(MOCHA)のエリザベート・バイアススポークスマンは国連とEUからそれぞれ4人の専門家が防除作業を支援し、必要ならば装備も追加で支援すると明らかにした。

◆タールボール(TarBall)=原油の軽い揮発成分が飛んで、後に残った粘っこいタール、アスファルト成分が砂やほこりなどとからみ合って丸く固まったもの。大きさは2~10センチと多様だ。

◆オイルボール(OilBall)=原油の揮発成分が飛んで残った成分が、球形に幕を形成したもの。中は原油で満ちている。水面下で潮流の流れに乗って海の中を漂い、水上に浮び上がるのだが、日差しを受けるとはじけて毒性物質を出す。





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