「江華島銃奪取事件」が発生して7日目、検挙されたチョ容疑者(35)は12日午後4時23分ごろ、黒い帽子とコートを着てソウル竜山(ヨンサン)警察署に入っていった。コートの中にはノータイでスーツを着用し、イヤリングをしていた。首をうなだれたまま取材陣の質問攻勢に小さな声で「申し訳ありません」と答えた。竜山署で簡単な基礎的調査を受けた後、この日、軍警共同捜査本部がある仁川地方警察庁に送還した。
◆友達通じて「会おう」と誘う=この日午後2時55分ごろ、ソウル鐘路団成社前の道路。張りこみ中の竜山警察署検挙班が横断歩道で容疑者モンタージュに似たチョ容疑者を発見した。警察はチョ容疑者に「チョさんですか」と訪ねるとチョ容疑者はすぐさま逃げようとした。すると刑事2人がチョ容疑者を捕らえた。チョ容疑者は振り切って逃げようとしたが、その場で取り押さえられた。
チョ容疑者は最初は黙秘権を行使した。しかし警察がチョ容疑者の頭の傷を見てこれを追及するとようやく犯行事実を自白した。江華島(カンファド)で銃を奪取した犯人は海兵隊員と争い、その過程で頭に傷がついた。竜山署クァク・ジョンギ刑事課長は「チョ容疑者の傷は頭のてっぺんよりやや下にある。髪の毛で見えないので、探さなければみつからない」と話した。
警察はこの日午前から緊迫していた。警察はチョ容疑者が11日、釜山のポストに投函した手紙から指紋を見つけた。しかし指紋が非常にかすかで鑑識ができない状態だった。チョ容疑者の手紙は12日、釜山~ソウルKTX始発電車でソウル西大門区渼芹洞(ソデムング・ミグンドン)警察庁科学捜査センターに緊急輸送された。科学捜査センターは特殊処理を経てチョ容疑者の左手の指紋3つを識別した。この指紋をもとに午前11時30分ごろ、チョ容疑者の身元を割り出した。科学捜査センターのチョ・ヨンセ証拠分析係長は「指紋がいくつか複雑に重なって大変だったが、長年の経験の分析要員たちが正確な指紋を洗い出した」と話した。
チョ容疑者に対する情報はチョ容疑者の居住地を担当する竜山署に移った。竜山では6の暴力団チーム所属刑事70人を動員した。ソウル漢江路のチョ容疑者の家と本籍地である京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)など6カ所に捜査チームを送って大々的な捜査に突入した。
警察はチョ容疑者の友達を探しだした後「団成社の近くで会おう」という電話をチョ容疑者にかけてくれと要請した。チョ容疑者は友達の電話に特に疑いもなくに姿を見せ、警察に逮捕された。
◆解かなければならない疑問=チョ容疑者が検挙されたが軍・警合同捜査で明らかにしなければならないものは1つ2つではない。まず解かなければならない疑問は犯行動機だ。チョ容疑者の家の大家によると、チョ容疑者は8カ月分家賃を滞納していた。最近、事業もうまくいかず、一緒に働いた友達とも別れたという。警察はチョ容疑者が最近、経済的困難をきたしていた点から推して銀行強盗をしようと銃を強奪したのではないかと推定している。
またチョ容疑者がどうして江華島を犯行現場として選択したかということだ。チョ容疑者の軍の服務地は犯行の起きた江華島ではなく京畿道抱川(ポチョン)だった。兵科も砲兵だった。軽く海兵隊員を制圧して銃を奪う専門訓練は受けたことがないという話だ。
どうやって軍・警の検問・検査をくぐりぬけて江華~京畿華城(ファソン)~全南長城(チョンナム・チャンソン)~釜山~ソウルなど全国を歩き回ったのかも疑問だ。このため共犯または協力者がいたという推定も可能だ。チョ容疑者の手紙には自分を「主犯」と言い「周辺の人々」や「同業界の人々」に被害が行かないように頼むという内容がある。犯行過程ではないとしても逃避の中で他人の助けを借りることはできるのだ。
◆強奪武器全量回収=軍・警合同捜査本部は12日午前8時40分ごろ、湖南(ホナム)高速道路下り線、全南長城郡白羊寺(チョンナム・チャンソングン・ペクヤンサ)レストハウス付近パクサン橋周辺で武器を見つけた。チョ容疑者が奪取したK-2小銃1丁と手榴弾1個、実弾75発(弾倉5個)、流弾6発がすべて回収された。
合同捜査本部長であるキム・チョルス仁川地方警察庁長官は「小銃、弾倉、手榴弾、流弾の一連番号を確認した結果、江華島で奪取された武器の物と正確に一致した」と述べた。
チョ容疑者は一般の裁判所ではない軍事裁判所で裁判を受ける可能性もある。憲法と軍刑法によると警戒中の軍人を殺害した人は軍人、軍務員ではない内・外国人であっても処罰することになっている。哨兵殺害は法定刑が無期または死刑となる重罪だ。
◆指紋鑑識は=指紋が品物に触れれば汗、分泌物によって跡が残る。これを微細粉末や化学溶液を使って目に見えるように処理した後、コンピューターに入力する。コンピューターが自動で最も似ている指紋を見つけ出す。警察庁指紋データベースには住民登録した国民4500万人の十指指紋情報が登録されている。
◆友達通じて「会おう」と誘う=この日午後2時55分ごろ、ソウル鐘路団成社前の道路。張りこみ中の竜山警察署検挙班が横断歩道で容疑者モンタージュに似たチョ容疑者を発見した。警察はチョ容疑者に「チョさんですか」と訪ねるとチョ容疑者はすぐさま逃げようとした。すると刑事2人がチョ容疑者を捕らえた。チョ容疑者は振り切って逃げようとしたが、その場で取り押さえられた。
チョ容疑者は最初は黙秘権を行使した。しかし警察がチョ容疑者の頭の傷を見てこれを追及するとようやく犯行事実を自白した。江華島(カンファド)で銃を奪取した犯人は海兵隊員と争い、その過程で頭に傷がついた。竜山署クァク・ジョンギ刑事課長は「チョ容疑者の傷は頭のてっぺんよりやや下にある。髪の毛で見えないので、探さなければみつからない」と話した。
警察はこの日午前から緊迫していた。警察はチョ容疑者が11日、釜山のポストに投函した手紙から指紋を見つけた。しかし指紋が非常にかすかで鑑識ができない状態だった。チョ容疑者の手紙は12日、釜山~ソウルKTX始発電車でソウル西大門区渼芹洞(ソデムング・ミグンドン)警察庁科学捜査センターに緊急輸送された。科学捜査センターは特殊処理を経てチョ容疑者の左手の指紋3つを識別した。この指紋をもとに午前11時30分ごろ、チョ容疑者の身元を割り出した。科学捜査センターのチョ・ヨンセ証拠分析係長は「指紋がいくつか複雑に重なって大変だったが、長年の経験の分析要員たちが正確な指紋を洗い出した」と話した。
チョ容疑者に対する情報はチョ容疑者の居住地を担当する竜山署に移った。竜山では6の暴力団チーム所属刑事70人を動員した。ソウル漢江路のチョ容疑者の家と本籍地である京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)など6カ所に捜査チームを送って大々的な捜査に突入した。
警察はチョ容疑者の友達を探しだした後「団成社の近くで会おう」という電話をチョ容疑者にかけてくれと要請した。チョ容疑者は友達の電話に特に疑いもなくに姿を見せ、警察に逮捕された。
◆解かなければならない疑問=チョ容疑者が検挙されたが軍・警合同捜査で明らかにしなければならないものは1つ2つではない。まず解かなければならない疑問は犯行動機だ。チョ容疑者の家の大家によると、チョ容疑者は8カ月分家賃を滞納していた。最近、事業もうまくいかず、一緒に働いた友達とも別れたという。警察はチョ容疑者が最近、経済的困難をきたしていた点から推して銀行強盗をしようと銃を強奪したのではないかと推定している。
またチョ容疑者がどうして江華島を犯行現場として選択したかということだ。チョ容疑者の軍の服務地は犯行の起きた江華島ではなく京畿道抱川(ポチョン)だった。兵科も砲兵だった。軽く海兵隊員を制圧して銃を奪う専門訓練は受けたことがないという話だ。
どうやって軍・警の検問・検査をくぐりぬけて江華~京畿華城(ファソン)~全南長城(チョンナム・チャンソン)~釜山~ソウルなど全国を歩き回ったのかも疑問だ。このため共犯または協力者がいたという推定も可能だ。チョ容疑者の手紙には自分を「主犯」と言い「周辺の人々」や「同業界の人々」に被害が行かないように頼むという内容がある。犯行過程ではないとしても逃避の中で他人の助けを借りることはできるのだ。
◆強奪武器全量回収=軍・警合同捜査本部は12日午前8時40分ごろ、湖南(ホナム)高速道路下り線、全南長城郡白羊寺(チョンナム・チャンソングン・ペクヤンサ)レストハウス付近パクサン橋周辺で武器を見つけた。チョ容疑者が奪取したK-2小銃1丁と手榴弾1個、実弾75発(弾倉5個)、流弾6発がすべて回収された。
合同捜査本部長であるキム・チョルス仁川地方警察庁長官は「小銃、弾倉、手榴弾、流弾の一連番号を確認した結果、江華島で奪取された武器の物と正確に一致した」と述べた。
チョ容疑者は一般の裁判所ではない軍事裁判所で裁判を受ける可能性もある。憲法と軍刑法によると警戒中の軍人を殺害した人は軍人、軍務員ではない内・外国人であっても処罰することになっている。哨兵殺害は法定刑が無期または死刑となる重罪だ。
◆指紋鑑識は=指紋が品物に触れれば汗、分泌物によって跡が残る。これを微細粉末や化学溶液を使って目に見えるように処理した後、コンピューターに入力する。コンピューターが自動で最も似ている指紋を見つけ出す。警察庁指紋データベースには住民登録した国民4500万人の十指指紋情報が登録されている。
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