10日午後、忠南泰安郡安眠邑傍浦(チュンナム・テアングン・アンミョンウプ・パンポ)。「安眠島は海を失えば何も残りません。海岸に油の帯が群がって来れば必死に阻むつもりです」--。
7日午前、忠南泰安郡万里浦沖で発生した原油流出事故で、油の帯が潮流に乗り急速に南に移動しているという状況が伝えられ、安眠島の住民たちは1日中海辺を離れることができなかった。渡り鳥の飛来地としても有名な浅水(チョンス)湾の住民たちも非常事態となった。
◆住民たちが「安眠島を守る」=この日午前7時、薄い油の帯が南面夢山浦前の巨児(コア)島と安眠邑傍浦港前外波水(ウェパス)島まで及ぶと漁民たちは船を動員して沿岸を見回った。濃い油の帯は広がっていないが、薄い油の帯が膜を形成し、住民たちは養殖場が被害を受けるのではないかと懸念している。ここは安眠島から15キロほど離れたところだ。深い水深と速い潮流により数十年前からあわびやなまこの養殖場として利用されてきた。外波水島周辺には薄い油幕が海水の流れによってあちらこちらに流れたが、幸い沿岸には達していない状態だ。午前に採取したあわびはまだ油のにおいがしていない上、新鮮さを維持していた。
◆「浅水湾汚染すれば環境大災害」=毎年カモやサギなど300余種類約400万羽の渡り鳥が訪れる浅水湾A・B地区も非常事態となった。海警はオイルフェンスを張って油の浅水湾への流入を遮断しようとしたが、薄い油幕までは遮断できないからだ。
チ・ウングン環境運動連合運営委員は「油の帯が流入すれば生きて呼吸する生態系の宝庫浅水湾に環境大災害が起こる」として懸念している。浅水湾は泰安、瑞山(ハサン)、洪城(ホンソン)、保寧(ポリョン)など忠南西海岸4市、郡の漁民たちの生計基盤だ。浅水湾入口の村である南面堂岩里(ナンミョン・タンアムリ)の漁民たちはこの日5隻の漁船を動員し、巨児島隣近で除去作業をした。
巨児島まで油幕がぷかぷかと浮かんでいた。巨児島は浅水湾から直線で7~8キロしか離れておらず、満ち潮のときにはここの油が浅水湾まで到達するかもしれないからだ。浅水湾は泰安半島で流れが最も速い所だ。ユ・ジェドゥ堂岩里里長は「浅水湾は守らなければならないと思い、夜明けから出てきた」とし「海警でオイルフェンスを張ったが結局、被害は避けられない」と話している。
◆オイルボール(Oil Ball)=球のように団結した形で海の中を漂う廃油の固まり。海に流出された原油や廃油が揮発分が消えれば焦げ茶の粘っこい固まりとなる。大きさは多様で、水中では簡単に分解されない。水温が上がれば潮流の流れに乗って水の上に浮び上がるが、日差しを受ければ裂けて毒性物質を噴き出す。オイルボールが裂けた地点から半径数キロまで油幕が形成される場合がある。海洋部はこのオイルボールによる汚染が深刻なものと見ている。海洋部関係者は「今後、数カ月から数年にわたりオイルボールが海を漂い、海上で裂けて養殖場や漁場に相当な損害を与えるようになるだろう」と話している。
7日午前、忠南泰安郡万里浦沖で発生した原油流出事故で、油の帯が潮流に乗り急速に南に移動しているという状況が伝えられ、安眠島の住民たちは1日中海辺を離れることができなかった。渡り鳥の飛来地としても有名な浅水(チョンス)湾の住民たちも非常事態となった。
◆住民たちが「安眠島を守る」=この日午前7時、薄い油の帯が南面夢山浦前の巨児(コア)島と安眠邑傍浦港前外波水(ウェパス)島まで及ぶと漁民たちは船を動員して沿岸を見回った。濃い油の帯は広がっていないが、薄い油の帯が膜を形成し、住民たちは養殖場が被害を受けるのではないかと懸念している。ここは安眠島から15キロほど離れたところだ。深い水深と速い潮流により数十年前からあわびやなまこの養殖場として利用されてきた。外波水島周辺には薄い油幕が海水の流れによってあちらこちらに流れたが、幸い沿岸には達していない状態だ。午前に採取したあわびはまだ油のにおいがしていない上、新鮮さを維持していた。
◆「浅水湾汚染すれば環境大災害」=毎年カモやサギなど300余種類約400万羽の渡り鳥が訪れる浅水湾A・B地区も非常事態となった。海警はオイルフェンスを張って油の浅水湾への流入を遮断しようとしたが、薄い油幕までは遮断できないからだ。
チ・ウングン環境運動連合運営委員は「油の帯が流入すれば生きて呼吸する生態系の宝庫浅水湾に環境大災害が起こる」として懸念している。浅水湾は泰安、瑞山(ハサン)、洪城(ホンソン)、保寧(ポリョン)など忠南西海岸4市、郡の漁民たちの生計基盤だ。浅水湾入口の村である南面堂岩里(ナンミョン・タンアムリ)の漁民たちはこの日5隻の漁船を動員し、巨児島隣近で除去作業をした。
巨児島まで油幕がぷかぷかと浮かんでいた。巨児島は浅水湾から直線で7~8キロしか離れておらず、満ち潮のときにはここの油が浅水湾まで到達するかもしれないからだ。浅水湾は泰安半島で流れが最も速い所だ。ユ・ジェドゥ堂岩里里長は「浅水湾は守らなければならないと思い、夜明けから出てきた」とし「海警でオイルフェンスを張ったが結局、被害は避けられない」と話している。
◆オイルボール(Oil Ball)=球のように団結した形で海の中を漂う廃油の固まり。海に流出された原油や廃油が揮発分が消えれば焦げ茶の粘っこい固まりとなる。大きさは多様で、水中では簡単に分解されない。水温が上がれば潮流の流れに乗って水の上に浮び上がるが、日差しを受ければ裂けて毒性物質を噴き出す。オイルボールが裂けた地点から半径数キロまで油幕が形成される場合がある。海洋部はこのオイルボールによる汚染が深刻なものと見ている。海洋部関係者は「今後、数カ月から数年にわたりオイルボールが海を漂い、海上で裂けて養殖場や漁場に相当な損害を与えるようになるだろう」と話している。
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