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【社説】障害者差別の恥ずかしい現実

最近、企画予算部に恥ずかしい報告書が提出された。過去5年間に国家人権委に提出された陳情事件とある障害者団体が相談した計1800件の議事例を分析した結果だという。差別の実態があまりにも野蛮的であり、本当に大韓民国で起こった事例なのかと思うほどだ。

報告書を見ると韓国で障害者が勉強を通じて自立基盤を修めることは夢のまた夢だ。ある私立小学校校長は、片方の手足が動かないが、英語が得意なA君に「われらは優秀な児童だけ受け入れる」と入学を断った。中学生B君は体育の時間のたびに鍵を掛けられた教室に放置され、トイレにも行けなかった。ある教授は障害者の学生に「単位はあげるから授業に来るな」と言った。地方自治体であるC市は「障害児童は発育が正常ではないので一般児童より少なく食べてもいい」と、給食費予算を半分に削減する非常識さを見せた。

障害者が自由に通りを歩けない理由は不自由な足のためだけではなかった。ソウル江南のあるマンションでは障害者用傾斜路と駐車場をなくして花壇を作った。住民たちは「地下駐車場を利用すればいい」と障害者の抗議を黙殺した。ムグンファ号通勤列車のある職員は、出退勤するDさんに、列車に乗るなと侮辱を与えた。報告書はまだ少なくない商店で、障害者には席がないなどという言い訳をして入店を拒否していると伝えた。


ひどい場合には意思表現がまともにできないため殺人の濡れ衣を着せられたりセクハラの犯人にされたりする事例もたびたびあった。韓国の障害者たちは労働、教育などの生存権はもちろん大衆交通と情報通信施設の利用、刑事手続き、消費生活、意思疎通など日常生活のあちこちで差別を経験しているのだ。

障害者が非障害者と同等な機会と待遇を受けることは国民として享受しなければならない基本的権利だ。今年3月、障害者差別禁止法が国会で通過されたが、これは劣悪な現実を改善するための第1歩にすぎない。健常者の障害者に対する根拠のない偏見を壊さない限り、差別の壁を崩すことはできない。障害者を二度泣かせることをしていないか、我々皆が周囲を見回すべきだ。



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