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金章洙国防部長官は第2回南北国防長官会談で、共同漁労水域をNLLの南側に設定しようという北朝鮮の要求に「NLLは実質的海上の境」という原則を曲げなかった。最後まで緻密な交渉を行い、韓国側の要求を大部分通したという評価を受けた。(平壌=共同写真取材団) |
金章洙(キム・ジャンス)国防部長官は、西海北方境界線(NLL)を最後まで固守した。金長官は29日、2泊3日間の平壌松田閣(ピョンヤン・ソンジョンガク)招待所で行われた第2回南北国防相会談を終えたが、西海(ソヘ、黄海)共同漁労区域設置問題をめぐり北側の金鎰喆(キム・イルチョル)人民武力部長と最後に衝突した。
南側首席代表である金長官は共同漁労区域をNLLを基準線とし、南北がまったく同じ面積の海となるようにする「等面積の原則」を強調した。しかし北朝鮮はNLLを認めず、NLL以南の韓国海域に共同漁労区域を設定しようという主張を押し通した。結局、NLLは軍事共同委員会を開いて軍事的信頼措置とともに論議することにした。
南北は会談で西海共同漁労区域設置に失敗したが、しかし▽来年に第3回南北国防相会談開催▽軍事共同委員会第1回会議早期開催▽6.25戦争戦死者遺体の発掘▽京義線(ムンサン~開城ポンドン)運行など南北経済協力のための軍事的保障――など7項目の合意は肯定的に評価するに値する。
6.25戦死者遺体の発掘は北朝鮮地域で戦死した国軍の遺体と韓国側で戦死した北朝鮮軍の遺体を、来年、南北が共同で調査するものだ。国防部は6・25時、失踪した国軍13万人のうちの30%ほどである4万人が北朝鮮地域で戦死したものと推定している。国軍戦死者の遺体は休戦直前、戦闘が熾烈だった非武装地帯北側と咸境道雲山(ハムギョンド・ウンサン)などに集中的に埋められている。第3回国防相会談と軍事共同委員会第1回開催も意味がある。軍事共同委稼働は91年、南北基本合意書で合意したもので、南北間に軍事的信頼構築案を論議することができる場になるといえる。
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