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明成皇后殺害した日本人外孫「祖父が間違いだった」

明成皇后を殺害した浪人のうちの1人である国友重章の外孫かわのたつみさん(左から2人目)を含む「明成皇后を思う集まり」の会員らが7日午前、景福宮内乾清宮を訪問し、ミュージカル『明成皇后』の明成皇后役イ・テウォンさんと宮内を見学している。(写真=アン・ソンシク記者)



「どうしてここに朝がどんよりしているのか。私の胸はどうしてこんなに冷たいのか…」

7日午前、景福宮(キョンボックン)の宮廷宮である乾清宮(コンチョングン)でミュージカル『明成皇后』のアリアがとどろいた。照明もマイクもなかった。伴奏はピアノ5重奏。高宗(コジョン)が暮らした長安堂の広間に上がった女優、12年間明成皇后役を演じてきたイ・テウォンさん。112年前、明成皇后が日本人浪人らに無惨に殺害されたその場で、彼女の声は響き渡った。


「…幼くてか弱い王世子、善良で厚徳な殿下、灯りの下で仲良く話を交わし、一生睦まじく暮らせたらいいのに。数奇ではかないこの地の王妃よ」

皇后が殺害直前、死を予感して歌ったアリア『暗い夜を照らして』が続く間、目をじっとつぶっている白髪の老人がいた。車いすに座って音楽に聞き入っていた彼は、静かに目もとにハンカチを当てた。まさに皇后を殺害した刺客の1人の外孫であるかわのたつみさん(86)だ。かわのさんは公演が終わると「祖父のしたことは間違っていた。今日、歌を聞きながら涙が出た」と言った。「祖父は間違っていた」と2度力を込めて言う間も、涙があふれ、とうとう何も言えなくなってしまった。

この日の乾清宮では皇后のアリアを含めて2曲が上演された。景福宮初のミュージカル公演だ。文化財庁、韓国観光公社と公演企画会社である(株)エイコムインターナショナルが乾清宮復元を記念して用意したイベント『明成皇后の息づかいを探して』だ。100人の訪問者のうち、意味深い観客は、かわのさんを含めた日本の『明成皇后を思う集まり』の会員6人だった。

公演を終えた後、一行は明成皇后の墓がある京畿道金谷(キョンギド・クムゴク)洪陵に立ち寄った。ここではイ・テウォンさんが明成皇后追慕の詩を朗読した。ミュージカル『明成皇后』の原作者である小説家李文烈氏が米国から最近送ってきた詩だ。

◆乙未事変=1895年(高宗32年)日本公使三浦梧楼が主軸となって大韓帝国の事実上最後の皇后である明成皇后を無惨に殺害した政変。日本の刺客と軍人らは10月8日午前5時、乾清宮内の皇后の寝室である玉壺楼に乱入し、皇后を殺害後、死体を燃やして後方の山に埋めた。



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