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#問題1=フォクレーン・ポラロイド・スコッチテープ・正宗・ワセリン・ジープ・スパム・アスピリン・ポストイット・ブルースター・フレオン・ノートブック・ゼロックス・ナイロン…。 これらの言葉の共通点は?
最後まで読まないうちに気づいた人も多いだろうが、特定ブランドが同種製品を指す普通名詞になったケースだ。 生活を潤した発明品の名前は長いあいだ愛され、知らない間に名前として定着する。 満点ではないが、90点ぐらいになる答えもある。 ほとんどが‘メードインUSA’という点だ。
「米国のグローバルブランドは20件余、日本は10件余、フランスとドイツはそれぞれ5-6件、韓国は2件ぐらいだろうか。強国になるにはグローバルブランドが多くなければならない」。キー・ソロマン氏が指摘するように看板ブランドの数は国力の尺度だ。 最近、米国の製造業の威勢は停滞しているが、サービス・知識産業はそうではない。 特定ブランドに由来する「グーグルする(google)」「フェデックスする(fedex)」などの言葉がが英語辞典に堂々と掲載されているほどだ。20世紀に入って米国に製造業の主導権を譲ったヨーロッパは、南部地中海沿岸農業国を中心に‘地理的表示制’に力を注ぎ、補償を求めた。 ワインや農畜産物の品質・味が産地の気候と風土のおかげなら、その地域の価値分を支払わなければならない、ということだ。 米国より技術力は落ちるが、長い歴史と多様な地域伝統を比較優位とする戦略だ。
#問題2=シャンパン・コニャック・スコッチ(ウイスキー)・ボルドー(ワイン)・パルメザン(チーズ)…。 これらの言葉の共通点は?
これはやさしい問題。 産地名に由来するヨーロッパの製品名だ。 特に27の欧州連合(EU)加盟国の5000余にのぼる‘地理的表示’品目の中でも、屈指の世界的看板ブランドである。
これに関する問題が、韓米自由貿易協定(FTA)に比べて‘興行性’がやや落ちると思われた韓・EU間FTA交渉の関心ポイントに浮上した。 われわれにとって外来語として定着したシャンパンなどの言葉が、将来、製品名として勝手に使えなくなるかもしれない。 知的財産権の保護範囲もチーズ・ソーセージなど一般農産物にまで広く要求する態勢だ。 ‘宝城(ポソン)緑茶’‘利川(イチョン)米’‘横城韓牛’など地名が入った40種類の韓国特産物の奮闘を期待したい。 すぐには相手にならないだろうが。
今後、頻繁に登場する用語なので一言。 ‘Geographical Indications(GIs)’は通常‘地理的表示制’と翻訳される。 しかし言葉の意味に忠実かつ硬い直訳から抜け出すなら、‘地名表示制’や‘地域表示制’ぐらいはどうだろうか。
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