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三星、13年ぶりM&Aに動く…非メモリー・エネルギー分野に関心

三星(サムスン)がM&A(企業の合併・買収)に動き出した。主力系列会社の三星電子が1994年に米PC会社のASTを買収して以来およそ10年ぶりだ。

三星グループの役員は18日、「系列会社別に稼働中の‘新樹種事業タスクフォース(TF)’に対し、未来競争力確保に必要な次世代事業発掘と合わせて、国内外有望企業のM&Aを積極的に推進するよう伝えた」と述べた。

この役員は「半導体・携帯電話・造船のほか、韓国を5-10年間支えることができる未来事業を探すには、自体競争力を強化する戦略以外に、M&Aを通した外部輸血が避けられないと判断した」と説明した。


三星は李健熙(イ・コンヒ)会長が強調した‘創造経営’と未来競争力確保戦略に基づき各系列会社が次世代有望事業を摸索・発掘するTFを6月に構成し運営してきた。

また今月中に会社別TFとは別にグループ戦略企画室に林亨圭(イム・ヒョンギュ)三星総合技術院長をチーム長とする新樹種TFチームを発足させることにした。

役員級3人、幹部級6-7人ら10人前後の組織を構成し、新しい事業発掘とM&Aをよりいっそう幅広く体系的に推進するという考えだ。

◆未来に向けたM&A戦略=三星がM&Aカードを持ち出したのは、内部動力だけでは成長に限界があると感じたからだ。

三星電子は米AST買収後、同社の大部分の核心研究員が離脱するなど苦い経験をした。それ以降、三星はM&Aを避けてきた。2000年以降は国内外の多数の‘核心人材’を迎え入れたりもした。

半導体など主力事業の設備投資と研究開発(R&D)に毎年兆ウォン単位の資金を注ぎ込んだ。M&Aで血を混ぜるリスクを負わず、優れた人材と豊富な資金力でグローバル競争力を維持できるという自信からだ。

三星のこうした戦略は3-4年間、相当な成果を出した。看板企業の三星電子は04年、12兆ウォンの営業利益を記録した。

しかし半導体の好況が停滞し、業界の競争が激化する中、実績が下降し始めた。グループ全体の外形成長も足踏み状態となり、戦略修正が避けられなくなった。特に西欧企業はもちろん、日立・東芝などM&Aに消極的だった日本企業までが攻撃的な提携で規模拡大に乗り出し、三星を刺激した。

三星経済研究所のカン・ウォン研究員は「国家間の産業地図までも変える超大型M&Aがブームになっている」と指摘した。

三星の関係者は「グループ戦略企画室に別途のチームを設けるのは、グループレベルでM&Aの大きな枠を決めようというもの」と説明した。系列会社別にM&A対象を物色するものの、グループのビジョンと未来競争力の向上につながるか‘管制塔’として役割を果たすということだ。

どんな業者を求めているのか。三星電子はシステムLSIなど非メモリー専門会社を、三星金融関係社は国内外の金融会社を、三星物産と三星重工業は重工業・エネルギー業者に関心を持っているようだ。したがってこうした分野の中から源泉技術が優れ、労使関係が円満な企業がまず関心の対象になるだろうと予想されている。



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