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権副総理「『アリラン』大統領一人だけ立ち上がり拍手、当惑」

権五奎(クォン・オギュ)副総理兼財政経済部(財経部)長官が南北(韓国・北朝鮮)首脳会談で「当惑」したエピソード2つを紹介した。

一つは、南北の両首脳が行なった「自主」をめぐる議論であり、もう一つは、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が「アリラン公演」で立ち上がって拍手を送ったこと。権副総理は同午前、韓国言論財団が主催した「南北経済協力フォーラム」に出席し、首脳会談に関連したエピソードを紹介した。

会談に同席した権副総理は、盧大統領と金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長が「自主」について話しあう当時、「緊張感」が感じられる瞬間があった、と伝えた。同席者らが「議論の方向がどこへ向かうのかについて緊張」したぐらいだったという。権副総理は、北朝鮮側が自主に関する意見を表明する過程で、微妙な(雰囲気の)意見交換があった、と説明した。


しかし「大統領は、自主は孤立ではなく、国際社会が協力する環境を作っていくことだとして、説得力のある論理を展開した。北朝鮮側も一部肯定したように見えた」とした。大統領が、論理を展開するために使った例は「バンコ・デルタ・アジア(BDA)」の件。大統領が「BDA問題が浮き彫りになった当時、国際社会で資金を受け入れようとする動きが全くなく、中国も助けようとしなかった」とし「自主は孤立ではない」と強調した模様だ。

盧大統領は、また「韓国も長い間米国の援助を受けており、経済発展の支援を受けながら依存していた部分があった」とし「経済力が大きくなるにつれ、戦時作戦権の移譲や在韓米軍の移転問題など、依存していた部分が自主的に変わりつつある」と述べた。もう一つの当惑した記憶は、アリラン公演のとき、大統領一人だけが立ち上がって拍手を送ったことだ。

「アリラン公演を観覧する当時、小学校1年ぐらいの児童らが公演を行なったが、大統領と統一相の2人だけが拍手を送った」とし「他の人たちは拍手しなかったために当惑した」と回顧。なぜ当惑したか、との質問に権副総理は「とても幼い子ども達が公演したのに、拍手しなかったから」と答えた。



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