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【社説】首脳会談の原則から正すべき

首脳会談期間中に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長が見せた一部の行動をめぐり適切性論議が起きている。 盧大統領は覚悟を決めたように‘人民’という表現を使った。 金委員長は行事日程と場所を勝手に変えた。 2人は個人の資格ではなくお互い異なる両体制を代表する首脳の資格で会ったという点で、その不適切性問題が提起されているのだ。

盧大統領は北朝鮮の国会議事堂にあたる萬寿台(マンスデ)議事堂を訪問し、芳名録に署名しながら「人民の幸福が生まれる人民主権の殿堂」と書き込んだ。 また西海(ソヘ、黄海)閘門を視察した際には「人民は偉大だ」と書いた。 北側が主催した夕食会では「金正日委員長が長生きしてこそ人民が安らかになる」とし、金委員長の健康を祈願して乾杯したりもした。

韓国社会で‘人民’という言葉が持つ微妙なニュアンスは盧大統領もよく知っているはずだ。 いくら相手に配慮し尊重するとしても、大韓民国を代表する大統領としてその表現を使う必要があったのか、納得しがたい。 また、本当に盧大統領は北朝鮮が‘主権在民’の社会であり‘国民が幸福な社会’だと信じているというのか。 そう信じているなら純真であり、思ってもいないのにそう書いたとすれば北朝鮮住民を欺くものである。


アリラン公演を観覧中、‘父将軍様、有難うございます’という言葉が出ると、盧大統領は起立拍手した。 招請者側の主賓が先に起立して拍手したので、じっと座り続けているのは難しかったはずだ。 まさにこういうことが予想されたため、われわれはできるだけ観覧の自制を要請したのだ。

金委員長の破格的な突出行動はもっと問題だ。 ‘6・15共同宣言’によると、今度は当然、金委員長が韓国に来なければならない番だ。 にもかかわらず北朝鮮を訪れた盧大統領に対し、金委員長は迎接場所を2度も変更し、予定された会談時間を勝手に操り上げるという欠礼があった。 さらには会談日程の延期までも提案した。 相手を無視し、礼儀を欠いたこうした態度を、体制の特殊性や警護問題などを理由に今後も容認していくというのか。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「2007南北首脳宣言」で、「南北首脳が随時会って懸案問題を協議することにした」と述べたことは、事実上、首脳会談の定例化に合意したことを意味すると明らかにしている。 首脳会談定例化に反対する人はいない。 しかしそのためには首脳会談の原則から正す必要がある。 こうした不適切な行為と突出行動が続く中で会談の定例化を支持する国民は多くないはずだ。



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