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北に核施設調査に行った米国代表団、‘敵性国家’北の飛行機に乗る



北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)核施設を現地調査するために訪朝した米国のソン・キム国務省韓国課長(写真)ら無能力化技術チーム7人が、米政府当局者としては初めて北朝鮮国籍の航空機に乗ると政府消息筋が14日、明らかにした。

この消息筋は「米国無能力化チームが当初乗用車で板門店(パンムンジョム)を通じて韓国へ来ようとしていた計画を変え、15日午前、平壌順安(ピョンヤン・スンアン)空港を離陸する高麗(コリョ)航空便で北京に行き、乗り換えてソウルに来るという連絡を受けた」と明らかにした。また「米政府が北側の強い要請を受け入れたと聞いている」とし「最近急進展する朝米関係変化を象徴する事件と見られる」と言った。


ソン・キム課長を団長とする米無能力化チームは、政府当局者と核技術者で構成され、11日板門店を経て平壌へ向かった。政府関係者は「米国政府代表団が法律上敵性国家である北朝鮮籍の飛行機に乗ることは朝米間に信頼関係があることを対外的に示そうとする政治的意味を持つ」とし「北側もこのような象徴性を勘案し、米国に要請したようだ」と分析した。

北朝鮮の国営高麗航空は平壌~北京(週3回)、平壌~瀋陽(週2回)などの国際線路線を運航し、基本機種は130人乗りロシア製旅客機だ。

これまで訪朝した米国高位官僚らは皆米軍軍用機に乗るか陸路を利用していた。米政府関係者が軍用機を愛用する最大の理由は迅速で柔軟に動くことができる上、北側の盗聴をはばむ秘話通信が可能だからという。

◆無能力化技術チーム=今月初めてスイス・ジュネーブで行われた朝米関係正常化実務グループ会議合意によって米中ロ技術チームで構成された。11日訪北したアメリカ代表団は平壌でロシア(1人)、中国(1人)代表と合流し、寧辺の5MW原子炉と再処理施設、核燃料棒製造工場を現場調査した。

◆ソン・キム(Sung Kim)=韓国で中学校まで通い、家族とともに米国に移住した在米韓国人。ロースクールを卒業し、ロサンゼルスで検事として在職、1989年国務省に入った。駐日米国大使館勤務後、2002年から在韓米国大使館で政治担当参事官として勤務し、昨年7月、国務省韓国課長に席を移した。



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