東洋人男性と夫婦として結んだ情を忘れられず、46年間守節しながら生きてきた碧眼の西洋人女性。愛の結実として得た2人の息子を一人で育てながら、北朝鮮に帰った留学生の夫に対する思いに耐えてきたドイツ人女性だ。70歳になった今でも「愛する夫に必ず会いたい」と話している。
韓国を訪問中のレナテ・ホンさん(70)。本紙報道を通して初めて知られたレナテさんの話は小説よりも劇的だ。レナテさんは1955年、東ドイツで留学中だったホン・オックンさん(73)とイエナ大学の新入生歓迎パーティーで出会い、4年間ほど交際した後、両親の反対を押し切って結婚した。最初の子どもを出産し、2人目を身ごもった状態で、北朝鮮の東ヨーロッパ留学生召還のため61年、夫と生き別れになった。その後、手紙で夫と連絡を取ってきたが、数年後にこれも途絶え、安否さえも分からずに過ごしてきた。しかし今年初め、韓国とドイツの赤十字社の助けで夫が学者として働いた後、引退し、現在は咸興(ハムフン)に住んでいるという情報に接した。
短い時間しか一緒に過ごせなかったレナテさんの希望は、一度でも会って過ぎた歳月について話し合い、また成長した2人の息子の顔を父に見せたいということだ。すでに再婚した夫を困らせようという考えなど毛頭ない。レナテさんは盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長に対して善処を訴える嘆願書までも送った。
レナテさんの問題は理念問題でも体制問題でも政治問題でもない。人倫と人間愛の問題だ。レナテさんは夫がドイツに来るのが難しければ自分が北朝鮮に行くこともでき、これも難しければ南北離散家族のように画像対面でもと期待している。われわれは10月初めに南北首脳が会う機会に何気なくこの問題を取り上げ、レナテさんの涙を拭えることを切実に希望する。それは現代人に大きな感動をあたえる、小さいながらも貴重な人道主義の実践になるはずだ。
韓国を訪問中のレナテ・ホンさん(70)。本紙報道を通して初めて知られたレナテさんの話は小説よりも劇的だ。レナテさんは1955年、東ドイツで留学中だったホン・オックンさん(73)とイエナ大学の新入生歓迎パーティーで出会い、4年間ほど交際した後、両親の反対を押し切って結婚した。最初の子どもを出産し、2人目を身ごもった状態で、北朝鮮の東ヨーロッパ留学生召還のため61年、夫と生き別れになった。その後、手紙で夫と連絡を取ってきたが、数年後にこれも途絶え、安否さえも分からずに過ごしてきた。しかし今年初め、韓国とドイツの赤十字社の助けで夫が学者として働いた後、引退し、現在は咸興(ハムフン)に住んでいるという情報に接した。
短い時間しか一緒に過ごせなかったレナテさんの希望は、一度でも会って過ぎた歳月について話し合い、また成長した2人の息子の顔を父に見せたいということだ。すでに再婚した夫を困らせようという考えなど毛頭ない。レナテさんは盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)国防委員長に対して善処を訴える嘆願書までも送った。
レナテさんの問題は理念問題でも体制問題でも政治問題でもない。人倫と人間愛の問題だ。レナテさんは夫がドイツに来るのが難しければ自分が北朝鮮に行くこともでき、これも難しければ南北離散家族のように画像対面でもと期待している。われわれは10月初めに南北首脳が会う機会に何気なくこの問題を取り上げ、レナテさんの涙を拭えることを切実に希望する。それは現代人に大きな感動をあたえる、小さいながらも貴重な人道主義の実践になるはずだ。
この記事を読んで…