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【全文】レナテ・ホン氏、金総書記に送る嘆願書

尊敬する委員長様。私にとっては非常に切実な問題を知らせるために勇気を出しました。1952年から1961年まで、北朝鮮は多くの若者を東ドイツに留学させました。北朝鮮の若い男性の一部は東ドイツでドイツ人女性の交際、結婚し、子供を産みました。私も、北朝鮮から来たある大学生が私の運命になりました。名前はホン・オクグンで、イエナで化学を勉強しました。私たちは60年2月に結婚、6月初旬に長男が生まれました。61年8月には次男が生まれました。ホン・オクグンは60年に大学を卒業、東ドイツ会社で実習生として勤務する予定でした。61年4月、彼には、即時の帰国を命じる召還令が下されました。別れる当時、その別れが現在まで続くとは想像もできませんでした。私は再婚せずに2人の息子を育てながらイエナでひとりでやってきました。長い間私は家族が集まり一緒に暮らす未来を夢見てきました。しかし、いつからかそうした望みは虚しいもの、と思うようになりました。そうする間に私は70歳の高齢者になり、夫にもう一度会いたいという熱望はさらに深まるばかりです。とりわけ、成長した息子2人が父に会える機会を望んでいます。夫のドイツ入りが不可能ならば、私が北朝鮮へ向うこともできます。委員長の支援を期待できるでしょうか。おそらく不可能なことも可能にさせる外交的方法があるのではないでしょうか。くれぐれも善処をお願いいたします。

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