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日外務省、朝鮮王室の儀軌の返還会談を提案

日本宮内庁が所有する朝鮮王室儀軌の返還をめぐり、朝鮮王室儀軌返還委員会(共同議長月精寺住職チョンニョムら)と日本外務省が会談を行う。

朝鮮王室儀軌返還委は日本参議院外交防衛委員会所属の緒方靖夫議員(共産党副委員長)の仲介で17日午後、儀軌返還を案件として日本外務省の官僚らと会談を行うと16日、明らかにした。

返還委の代表らは17日午後3時30分、日本の参議院会館で緒方議員と合流した後、日本の外務省に移動して4時30分から30分間、会談をする予定だ。日本外務省代表はまだ確定していない。


返還委幹事のヘムン僧侶は「緒方議員によると日本政府も名分上、返還はできないが、引き渡しは可能な立場であるようだ。17日の会談で朝鮮王室儀軌問題に対して重要な話を交わそうということを聞いた」と伝えた。

緒方議員は5月に開催された日本の参議院116回外交防衛委員会で麻生太郎外相に儀軌の返還を強く要求した。当時、麻生外相は「韓日協約締結で儀軌を返還する義務は消えたが、この問題はまた別の事案だと思っている。緒方議員の立場を尊重して処理する」と答え、儀軌返還可能性をほのめかした。

緒方議員はまた返還委が日本の国会に儀軌返還請願書を提出した場合、自分が代表議員として出るという意向を明らかにしたと伝えられた。

日本宮内庁が所蔵している朝鮮王室の儀軌は1922年、朝鮮統監寺内正義が五台山(オデサン)の史庫を解体して宮内庁に寄贈したもので、明成(ミョンソン)皇后国葬都監儀軌など72種にのぼる。

2006年9月に発足した返還委員会はユネスコパリ本部抗議訪問、北朝鮮の朝鮮仏教徒連盟との会談など儀軌返還運動を行っているが、今年5月にはソウル中央地方裁判所に日本政府を相手に儀軌返還のための民事調整申請書を提出、24日、中央地方裁判所で民事調整が予定されているが、日本側が応じるかは未知数だ。

ヘムン僧侶は「返還の活動とともに儀軌がユネスコ世界記録遺産に登録され、日本政府も少なくない負担を感じているようだ。日本外務省が会談を申し入れたのもこのような脈絡だと把握することができる」と解釈した。



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