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北朝鮮赤十字会が切ない手紙を韓国側に送ってきた。薬品が足りないから有効期限が過ぎて廃棄する薬でもいいから送ってくれという内容だ(写真)。
ムン・ギョンテ韓国製薬協会副会長は北朝鮮赤十字会が2月、平和問題研究所を通じて薬品支援を依頼する建議書を送ってきた事実を10日、公開した。ムン副会長は「北側は有効期限が 6カ月、1年ほどすぎた医薬品でもいいから送ってくれ、有効期限が過ぎた医薬品を使って生じた問題は、北側がすべて責任を負うと言ってきた」と紹介した。北朝鮮赤十字会は建議書で「北朝鮮にたくさん入ってくる中国の薬は我々の体質にあまり会わない上、偽物が多くて困っている」とし「韓国で製造した医薬品なら我々にとってとても貴重な薬品」だと強調した。赤十字界は抗生物質、結核の薬、肺炎の薬、風邪薬、消化剤が特に必要だと伝えてきた。
製薬協会は北側の事情は分かるが、有効期限の過ぎた薬品は送らないとしている。ムン副会長は「北側がすべての責任を負うと言っても医学的に問題が起こることがある薬品を送るわけにはいかない」と話した。また「特定薬だけ健保を適用する新しい薬代金策定制度の施行で全般的に薬品生産が減り、北朝鮮に送る薬品が減らないかと心配している。国内生産医薬品の1%(1000億ウォン相当)を北朝鮮に送る運動を繰り広げて行かなければならない」と付け加えた。
北朝鮮は風邪薬や整腸剤のような基礎的医薬品さえ不足している状況だ。韓国製薬協会支援で2005年に設立した薬品工場は水と電気不足でまともに稼働できていない。昨年10月には1日3錠ずつ10日薬を飲めば治るしょう紅熱が流行ったが、薬品がなくてかなり多くの高齢者や子供が命を失ったと伝えられた。製薬協会は毎年50億ウォン規模の薬品を北朝鮮側に送っているが、かなり不足した状況だ。
北朝鮮は2001年11月にも狂牛病の危険がある牛肉をドイツから輸入した。当時ドイツは狂牛病問題で牛肉市場が不安になると北朝鮮に1万8000トンの牛肉を支援することに決めた。市民団体は狂牛病の危険を心配したが、食糧難だった北朝鮮はドイツの牛肉を受け入れた。
中央日報は年初「2007課題7」を通じて北朝鮮の子供の身長を3センチ高くしようと提案した。経済力と福祉格差のために発生した南北間の体格の違いをこれ以上放っておいてはいけないという趣旨だった。パク・スンヨン・ソウル大教授が北朝鮮を脱出した子供、青少年1193人を調査した結果によると、10歳の北朝鮮男子と女子の身長は韓国の子供の平均より6.6センチ、4.4センチ小さかった。
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