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南アフリカ・プレトリアで14日に開かれたユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会は▽高麗(コリョ、918~1392)時代の大蔵経板と諸経板(同じ場所に保管された他の経板)▽朝鮮(チョソン、1392~1910年)の儀軌(儀式などを記録した文書)--を世界記録遺産に指定した。
海印寺(ヘインサ)に所蔵されている「高麗大蔵経板と諸経板」は、約8万7000枚にのぼる高麗時代の仏教の経板「八万大蔵経」のこと。初期の木版製作技術を研究できる貴重な資料とされる。また儀軌は、朝鮮時代王室行事の主な内容を記述・絵などでまとめた本で、ソウル大の奎章閣(キュジャンガク、546種類・2940冊)と韓国学中央研究院の藏書閣(ジャンソガク、287種類・490冊)が所蔵している。
儀軌の編さんは、高麗時代にはなかった朝鮮時代だけの独特の記録文化に評価される。世界文化遺産とは別に管理されるユネスコ世界記録遺産には現在、59カ国の120件が登載されている。韓国は97年に「訓民正音」と「朝鮮王朝実録」が、01年に「承政院日記」などが登載された。今回2件が追加されることによって、韓国は計6件の世界記録遺産を保有するようになった。
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