‘不死鳥’朴哲淳（パク・チョルスン、５１）氏が１０日、ソウル蚕室（チャムシル）野球場のマウンドに立った。 ９７年の現役引退式から１０年後となるこの日の試合で始球式を行ったのだ。


グラウンドでは永遠のエースを称える‘マイウェイ’が響き、プロ野球元年（１９８２）の優勝バッテリーだった金卿文（キム・キョンムン）斗山（トゥサン）監督が捕手マスクをかぶった。


永久欠番である２１番のユニフォームを着た朴哲淳氏は、三星（サムスン）の１番打者パク・ハニが打席に立つ中、精一杯の投球をした。 ボールは金卿文監督が立ち上がって受けるほど高かったが、ボールがミットに入った瞬間、一塁側の斗山（トゥサン）ファンだけでなく三塁側の三星ファンからも歓声があがった。

朴哲淳氏は８２年、２２連勝（現在も連勝記録）という奇跡的な記録をつくり、２４勝４敗（防御率１．８４）と大活躍をした。 当時ＯＢベアースの優勝を率いた朴哲淳氏は最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれた。

朴哲淳氏はその後、負傷と再起の繰り返しながら最高齢勝利投手などの記録を更新し、‘不死鳥’と呼ばれるようになった。

９８年のＯＢコーチを最後に野球界を離れた朴哲淳氏はゴルフ用品業者代表などを務めていたが、昨年１１月、日本で大腸がん手術を受け、闘病生活を続けてきた。

現在、電子部品供給会社を経営している朴哲淳氏は「私は絶対に倒れません」と笑顔で話した後、「スタジアムに来ると野球界に戻りたくなった」と語った。