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「父の愛なく育ち…イム・グォンテク監督らが私の父親」チョ・スンウ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

何も考えずに友達に付いて行ったオーディションでたまたま受かったという味気ない話は彼に似合わない。
チョ・スンウ(27)の話だ。彼が俳優になることを決めた瞬間をはっきり憶えているという部分がインタビューの中でも最も楽しかった。「150回以上した話」と冗談を言われても憎たらしくない。感情を隠さず、たびたびインタビューが緊迫したムードになりそうになったりもしたが、俳優になると決意した話を口にするときは、映画の劇的なシーンを演じるときのように生き生きしていた。

無名時代の苦労と芝居に対する熱望を聞いてみると自然とうなずける。彼に芝居と舞台は生の理由だということが。ただ職業としてではなく自分を確認して証明するためにステージに上がるのだと。

チョ・スンウが次期作としてミュージカル『ラ・マンチャの男』を選んだ。8月3日、LGアートセンターで幕が上がる。ファンは大騒ぎだ。22日、チケット前売り15分で彼が出る日(ダブルキャストなので)の1万9千席のうち1万6千席が売り切れた。VIP、R、S席は完全売切。A、B席が残っているだけだ。実はミュージカル界のチョ・スンウの興行パワーはもう「ニュース」ではない。昨年チケット予約が『ヘドウィグ』が8分で7千席、『レント』が25分で7700席という記録を打ち立てている。すべて前代未聞の記録だ。最近急成長するミュージカル市場の最高動員力が彼のスターパワーだと言っても過言ではない。


ミュージカルと映画を行ったり来たりし、両方とも我が物とした俳優だというのも目を見張る。映画で繊細な青年のイメージが強ければ、ミュージカルではカリスマが炸裂する。善と悪が衝突する『ジキルとハイド』、性転換者『ヘドウィグ』、エイズ患者『レント』など一様にアクのある役どころばかりだ。ミュージカルを見なければ彼の素顔を見たとはいえないだろう。

もちろんスクリーンでの存在感も大きい。『マラソン』『タチャ』のヒットで映画雑誌シネ21が選んだ“能力のある男”ランクでチケットパワー3位、芝居のうまい俳優5位を記録している。

彼に会ったのはソウル鍾路区三清洞(チョンノグ・サムチョンドン)のカフェ。映画『タチャ』後、忠武路(チュンムロ、韓国映画界)のラブコールを退けてまたミュージカルを選んだ理由から尋ねた。「作品が良かっただけ」だとしながら、こっそり本音を打ち明けた。「ミュージカルが好きか、映画が好きかと聞かれたら、お母さんが好き、お父さんが好きといった幼稚な質問だと思ってきましたが、これからはこう返事する時が来たようです。“私はやっぱりミュージカルが好きです”」

#『ラ・マンチャの男』

『ラ・マンチャの男』は今日のミュージカルスター、チョ・スンウを作った作品だ。中学校2年生のときに初めに観て、ミュージカル俳優を夢見た。これまで出演依頼も「年輪が必要だ」と言って断ってきた。それくらい格別だということだ。およそ14年ぶりの公演であるわけだ。

「幼くてとても内気だったです。人の前では恥ずかしくてよく笑うことも、泣くこともできなかったし、夢もなかった。姉(ミュージカル女優のチョ・ソヨン)が出演したミュージカル『ドン・キホーテ』を見て急に心臓が狂ったようにときめくんです。10分間、身動きできませんでした。そのとき決心したんです。まさにこれだ、私はミュージカル俳優にならなければならない」

ケウォン芸術高校、檀国(タングク)大演劇映画科に進学し、俳優の道がそうして始まった。「舞台に立ちながら性格も直しました。初めは公演直前になるとすぐトイレに行きたくなるし、逃げだしたくなった。でも実際に公演が始まるとある瞬間、緊張が解けて芝居をしている自分を見つけるんです。自分でも感心しながら胸の中で熱いエネルギーがこみ上げてくるのを感じます。今出ている公演でも同じです。内気な自分が公演を通じて変わってきたように、自分の知らない観客が、私の公演を見ていい方に変わってくれたらいいと思っています」



#映画vsミュージカル

映画よりミュージカルが良いとためらわずに言うことも同じような理由だ。「まだ映画には適応できないようです。カメラが重圧。特にスチールカメラが嫌いです。写真作家や記者たちがいちばん困る俳優が多分、僕ですよ。スチールカメラの前で何か演出しなければならないのがうそっぽくて耐えられないんです」

しかし不思議なことに舞台は、小劇場は2階の最後列の観客まで目に入るという。「皆さんが私を応援してくれている」と思うと自信もめきめき湧いてくる。『観客の顔が目に入ったら皆、かぼちゃだと思え』といいますが、私は正反対です」

『ラ・マンチャの男』は監獄に入れられたセルバンテスが自分の戯曲『ドン・キホーテ』を囚人たちと一緒に公演する劇中劇の形式だ。若いセルバンテスと年を取ったドン・キホーテの1人2役を演じる。それもそのままドン・キホーテではなく、「若いセルバンテスが演じる老けたドン・キホーテ」だ。『ジキルとハイド』ですでに1人2役をこなしているがやはり気が重い。

「『ジキルとハイド』では100%ミスキャストだと言われました。私は鼻声に高音不可、体格も小さい。ハイドは低い声に大きな体格なので、どう表現しようか悩みました。そんなときナム・ギョンジュさんのアドバイスが役に立ちました。「声、体は重要ではない。ただ心だけを表しなさい」配役と俳優の年の差も重要ではありませんでした『ヘドウィグ』でも劇中すべての設定は無視し、ある人間がアイデンティティを求めることにだけ集中しました。1人の人生をまともに伝えられればいいと思いました」

#無名時代

チョ・スンウのデビュー作はイム・グォンテク監督の映画『春香伝』(2000)である。イム監督は「オーディションに適当に撮った写真を出してきたので、後でやくざ役をさせれば良いだろう」ととっておいたという。『春香伝』は反応が良くなかった。デビュー作に李夢竜は最悪の選択であるように見えた。「小心症がぶり返しました。死にたい、逃げだしたい。おまけに『平凡な大学生になりたい』と寝言を言ったほどです。その後、私が俳優であるとわかる人は誰もいなかったし、たまにオファーが来てもエロ映画でした」

残酷なデビューをした彼が訪ねたのは大学路(テハンノ)。心に秘めてきたミュージカルとの出会いが始まる。「ひと月に30万~40万ウォン稼いでマロニエ公園でうたた寝しても幸せを感じた」と回想した。彼はまたキム・ミンギ演出のミュージカル『義兄弟』『地下鉄1号線』がなかったら今日のチョ・スンウはなかったと言い切る。もちろん『春香伝』も同じだ。

#父親たち

「私は叱りつけるより誉めてくれる演出者たちが好きです。俳優を限りなく信頼し、自ら問題を悟りながら成長させてくれる監督たち。ならば俳優はもっとうまくなります。私が父の愛情なく育ちましたが、そんな父の愛をくださった監督にたくさん会いました。キム・ミンギ、ユン・ホジン、イム・グォンテク、ナム・ギョンウク、皆さんがありがたい父やおじたちです」

思い出したくないだろうと思うことを語ってくれた。彼の父は1970年代、有名歌手のチョ・キョンジュさんだが、幼いころに離婚して米国に行った父の代わりに舞台で父親たちに会ったという告白だ。彼に舞台が生の空間であるほかない理由だ。

彼は小さい。しかし、舞台はカリスマでみなぎっている。体が小さいからあふれるエネルギーがもっと大きく感じられる。劇的な反転だ。あまりにも内気だから自分の性格を憎んだ少年が、羞恥心をなくすために舞台に立ち、その舞台で観客に称賛されながら踊ることはどんな気分だろうか。

「『ラ・マンチャの男』はドン・キホーテの生きざまを通じて人生の変化を考えさせるミュージカルです。彼を通じて私が夢見て人生を変えたように、観客の皆さんにも私の公演が生きる上での変化を引き出してくれたらと思っています」



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