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NYT「霊魂表現するチョン・ドヨン、圧巻」



「傷付けられた穏やかな霊魂を表現した全度妍(チョン・ドヨン)の演技は圧巻」(ニューヨークタイムズ=NYT)。「圧倒的な絶望感と周囲の無関心を乗りこえようとする若い母の肖像を完ぺきに描きだした」(ロイター)。「最も痛烈な方法で、人間の弱々しさを伝える」(インディワイアー)。

カンヌ国際映画祭で、海外の有力紙が『密陽(ミルヤン)』(英語タイトル「シークレット・サンシャイン」)への賛辞を惜しまなかった。『密陽』は、文化観光部長官から映画界にカムバックした李滄東(イ・チャンドン)監督が、02年の『オアシス』以降5年ぶりに手がけた4度目の作品。韓国では「宋康昊(ソン・カンホ)とチョン・ドヨンの恋物語」に広報されたが、実は極限の苦痛に陥った女性の絶望と救援を徹底的にうがった哲学的なメッセージを盛り込んだ作品。


イ・チャンドン監督は「20年前に読んだ李清俊(イ・チョンジュン)の『虫物語』からモチーフを得た」とし「シークレット・サンシャインという英語タイトルのように、人間の救援を問いつめ、用心深く希望を伝えようとした」と語った。シンエ(チョン・ドヨン)は交通事故で夫を失った後、息子とともに夫の故郷・密陽に定着しようとする。だが、息子が誘拐され殺されてしまう。極限の苦痛に耐えようとするシンエは、信仰に頼るなど全力を尽くす。原作では、殺人者を許しがたい女主人公が死を選ぶ。



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