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北朝鮮軍部、大幅に改編…試運転柔軟化へ?

北朝鮮軍の総参謀長が先月に変わった。金永春(キム・ヨンチュン)次帥が退き、金格植(キム・ギョクシク、67)大将が抜てきされた。総参謀長は韓国の合同参謀議長にあたる。北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の軍令を執行する。趙明禄(チョ・ミョンロク)総政治局長、金鎰喆(キム・イルチョル)人民武力部長とともに北朝鮮軍の「ビック3」だ。

金正日委員長が「格植さんと私の間には格式ばることがない」と語ったこともあるという。同氏は4月25日に行なわれた軍創建第75周年閲兵式典を報告し、同日、終始金正日委員長に密着随行した。新しい主要人物の登場だ。67歳の金格植は軍部では若いほうだ。同氏を任命したのは、軍部の世代交代を象徴する。すでに、一線の軍団長・師団長の年齢は大きく下がっているという。

大佐の相当数が師団長に昇進した模様だ。南北(韓国・北朝鮮)将官級会談が8~10日、板門店(パンムンジョム)で開かれる。ちょうど1年ぶりだ。今回の会談は、改編された北朝鮮軍部の姿勢をうかがえるチャンスとなる。南北をつなぐ京義線・東海線列車の試運転に関連した軍事保障措置を協議するからだ。すでに、運行日は17日に決まっている。鉄道の試運転はこれまで3回合意しているが、常に北朝鮮軍部が反発し取りやめになった。


一部ではその中心部に金永春がいるとされる。今回の将官級会談には、京義線の軸を看破している人物が出席する。韓国側首席代表の鄭承兆(チョン・スンジョ)少将は、西部戦線を所轄する第1師団長を務めた。北朝鮮側首席代表のキム・ヨンチョル中将は板門店軍政委員会に勤め、89年以来南北高位級会談に顔を出している。職責が「偵察局長」という情報もある。

金格植は第1師団の反対側を作戦区域とする第2軍団長の出身。北朝鮮が今回も、軍事保障措置を取らなければ、南北の公式関係は断絶され得る。すでに合意した韓国側の「コメ40万トンの提供」や「軽工業資材の支援」も取りやめになるだろう。金正日委員長と再編された北朝鮮軍部が、どんな選択をするものか見守りたい。



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