現代人は仕事に追われ、歩くスピードが速くなっている、という研究結果が出てきた。

３日のＣＮＮによると、英ハートフォードシャー大学の心理学研究チームと英国文化院が世界３２都市の人々の歩く速さを調べた結果、現代人の歩くスピードは１０年前に比べて１０％速くなっているという。


研究チームは、各都市で無作為に選出した成人男女３５人が平地で１８メートルの距離を歩く速度を測定した。 対象者には実験について知らせず、携帯電話を利用したり重い荷物を持ったりしている人は除外した。


歩く速さが最も速い都市はシンガポール（１０．５５秒）、最も遅いのはマラウイ（アフリカ）のブランタイア（３１．６０秒）だった。 この都市の人々は同じ距離を歩くのにシンガポール市民の３倍の時間がかかった。

大都市ではニューヨーク（米国）が８位、ロンドン（英国）が１２位、パリ（フランス）が１６位、東京（日本）が１９位。

研究チームは、都市の人々の歩くスピードが速くなった原因を業務ストレスとみている。 業務量が増えているうえ、携帯電話や電子メールなどの利用で常に何かに追われているような不安感を抱いているということだ。