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「不倫の終わりは刑務所」不倫ドラマを金辰淑検事が分析



「ドラマで不倫は大部分、愛という名で美化されますが、現実は冷酷です。冷静に言えば不倫の終わりは多分、刑務所でしょう」--。

金辰淑(キム・ジンスク、42)最高検察庁副公報官(検事)が検察電子新聞ニュースプロス(NewsPros)に不倫を素材として扱ったドラマ『私の男の女』を法律的視覚で分析した文を書いた。このドラマは放送界の人気作家キム・スヒョン氏がシナリオを書いている。金検事は「不倫はドラマのように派手ではない。姦通罪・暴力などで複雑であり、当事者は結局は犯罪者となる」と主張した。劇中の人物たちについては「刑務所の垣根の上を歩く人々」と表現した。2日、金検事に会ってドラマの中の不倫と現実の違いを聞いてみた。


--不倫を素材にしたドラマについてどう思うか。

「ドラマは大部分不倫の始まりと過程しか見せず、その終わりがどうなるかについては考えることもない。普段こうした類のドラマを見ながらあの事件は法律的にどう終わるかと無意識にしている」

--法的見方で劇中の主人公はどう処理されると判断するか。

「ヒロインのジス(ペ・ジョンオク)が友達(キム・ヒエ、左)と不倫した夫(キム・サンジュン、右)を告訴すれば2人は刑務所に行くチケットを半ば予約したものと相違ない。最近は非拘束の捜査が多くなったが、姦通罪は懲役刑しかなく、拘束捜査が原則だ。ただ姦通罪で告訴しようとすればジスが離婚訴訟を先に起こさなければならない」

--実際に姦通事件を捜査したことがあるのか。捜査過程で感じた点は。

「捜査したことはある。男女間の愛には現実的な条件以外にまた別の要因があるようだ。告訴人と被告訴人である相手の男女を比べてみれば外貌や性格などの条件で告訴人の方がいいという事例が多かった。このドラマでも夫人(ペ・ジョンオク)の方が誠実さや安定感、犠牲の精神など配偶者として条件が不倫相手(キム・ヒエ)よりずっといいのに、夫は浮気をした」

--姦通罪廃止論難に対してどう思うか。

「賛反両論があって国家別立法事例も違う。プライバシー保護と刑法が道徳を強制することを避けようとする側面から処罰しないのが近来の風潮であるようだ」

--社会的弱者である女性を保護するために姦通罪がなければならないという主張があるが。

「夫が告訴人だったら告訴取下げ率がずっと低い現実を考慮すれば、姦通罪が必ずしも女性に役に立つと断定することは難しい」



◆金辰淑検事=検察広報業務を担当する広報企画官室の副公報官を担当している。司法試験32回(研修院22期)で女性検事として初めて特捜部に配置された「特捜部女性検事1号」。最近はテレビドラマや映画によって歪曲された検察のイメージを正す文を検察の消息誌などに載せている。





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