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バイク事故2カ月間で100人死亡…宅配急増が影響

韓国を訪れる外国人たちが通りで驚くことがある。「歩道を走るバイク」だ。多くの先進国では想像もできない風景だ。

バイクが「通りの無法者」になってしまった。警察庁が最近全国50の大きな交差点でバイク 1万5400台の交通法律遵守実態を調査した。その結果、横断歩道を通じて道路を渡ったバイクは全体の94.7%もなった。停止線違反が63.3%、指定車道を守らなかったのは47%だった。10台のうちの1台(12.6%)が車道ではなく歩道を走行していると明らかになった。

こうしてみたところバイクによる交通事故も増える勢いだ。2004年1万269件だったバイク事故は2005年1万2161件、昨年1万3635件とそれぞれ増加した。今年1~2月の間1750件が発生し、バイク運転手と歩行者など100人が死亡した。昨年同期間(1303件発生、72人死亡)よりそれぞれ34.3%と38.9%増えている。昨年基準でバイク事故100件当たり死亡者数は6.2人で、自動車(3.0人)の2倍を超えた。


専門家たちは▽運転手の遵法意識が弱く▽取り締まりが緩い▽免許を取りやすい--ということを問題点に挙げた。実際に警察が交通法律を違反したバイク運転手623人にその理由を聞いたところ「時間節約」(44%)と「面倒」(34%)という返事が最も多かった。

庶民層の生計手段という理由で取り締まりが強くできないというのが警察の説明だ。警察関係者は「時間を争うバイクによる宅配が増え、事故も続いている」とし「停止の命令に従わず、追い掛けて事故でも起こされれば賠償をしなければならないので、取り締まりも難しい」と言った。

50cc未満は「死角地帯」だ。実技試験は警察署からは手を引いた状態で行われる。筆記試験は目の不自由な人、外国人、高齢者らを考慮して口述試験で行うこともある。パク・ヨンフン交通文化運動本部代表は「免許試験が一部形式的なので、交通法律をよく学ぶこともできない原動機付自転車の運転手が多い」と話す。

事故がひんぱんに起こるのにバイク責任保険加入率は非常に低い。国政監査の資料によると昨年3月末、全バイクのうち27.9%しか責任保険に加入していなかった。同期間一般自動車の責任保険加入率は94.5%だった。2005年2月からバイクの対物保険加入を義務化したが、半分にも及ばない水準だ。

警察は広報期間を置いた後、5月初めから二輪車運転手の▽踏切・歩道など歩道走行▽ヘルメット未着用▽乱暴運転、不法騒音発生--を集中的に取り締まる計画だ。

◆バイク登録台数=建設交通部によると先月末現在、全国に174万9016台のバイクが登録されている。ソウルのバイクが39万520台で全体の22.3%を占めた。しかしこの数字には排気量50cc 未満(50万台と推定)は含まれていない。50cc未満は「二輪車」ではない「原動機付自転車」と分類され、ナンバープレートをつける義務がない。



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