日本で「情報技術（ＩＴ）時代の寵児」として脚光を浴びたが、昨年初め、粉飾会計の疑いで逮捕された堀江貴文（３４）ライブドア前社長に２年６月の実刑が宣告された。

東京地方裁判所は１６日、堀江前社長に対して「粉飾会計をする過程を主導しなかったかもしれないが、彼の指示や承認なしには難しかったはず」と明らかにした。


日本で証券取引法違反の容疑だけで実刑を下したのは極めて異例だ。検察は４年実刑を求刑していた。堀江前社長は判決後、直ちに逮捕されたが、５億円の保釈金を出して釈放され、控訴した。

小坂敏幸裁判長は裁判の争点だった故意性と共謀、ライブドア株式売却利益計上の違法性をすべて認めた後「一般投資者を欺き、その犠牲の上に立って企業利益のみを追求した犯罪で、強い非難に値する」と明らかにした。

裁判長は実刑に処する理由に対して「公判でも巨額の被害を受けた一般株主や投資者に対して詫びる一言もなく、反省の気配も全く見られなかった」と説明した。弁護人側はこの日の判決後の記者会見で「あいまいな証拠を根拠として非常に根拠が稀薄な事実を認めた」とし「これは非常に残念な判決」と不満を示した。

昨年９月に始まった公判ではライブドアのナンバー２で、事実上粉飾会計を主導した宮内亮治（３９）前理事が「堀江前社長が直接関与した」と証言した内容に対する信頼性と売却利益計上の違法性などが主要争点になって来た。

堀江前社長が率いたインターネット企業のライブドアは昨年初、電撃的な検察の家宅捜索以降、株価が暴落、株式市場の崩壊を招来し、東京証券取引所が史上初、早期閉場した。