|
フース・ヒディンク(61、写真)ロシアサッカー代表チーム監督の脱税容疑が認められ故国であるオランダの法廷で有罪判決を受けた。
裁判所によると27日(日本時間)、脱税の疑いで禁固10カ月が求刑されたヒディンク監督に対する宣告公判で、禁固6カ月、執行猶予、罰金4万5000ユーロ(約710万円)を宣告した。宣告直後オランダ検察は刑が軽いとして抗訴する意思を示している。
ヒディンクは執行猶予判決で実刑は免れたが、脱税の容疑が認められ、これまで国際サッカー界で得た名声に大きな打撃を受けた格好になった。また今後とも相当期間、脱税事件の後遺症に苦しむものとみられる。
裁判所はヒディンク監督が別の犯罪歴がなく、これまでのマスコミ報道ですでにイメージに損傷を被ったという点を考慮し、検察の求刑より軽い執行猶予を宣告した。裁判所はしかし2002年韓日ワールドカップ(W杯)直前、韓国で得た広告収入と印税に対する脱税については無罪を宣告したということだ。
オランダ検察はヒディンク監督が2002年韓日W杯直後、租税の避難先とされるベルギーのアセルに家を購入、140万ユーロ(約2億2000万円)を脱税し、韓国代表チーム監督として在任した際に得た広告収入や印税など、実際より少なく申告した疑いで起訴した。
検察はヒディンク監督の顧問会計士事務室を捜索した後、ヒディンク監督が実際居住していないのに脱税目的でオランダ国境隣近の都市アセルに居住地虚偽申告をしたと明らかにした。
これに対してヒディンク監督は、脱税する意図などなかった上、そんな部分があっても行政的なミスだったと釈明した。
この記事を読んで…