１２日午後、フランスのパリ・サンジェルマンにある「ヒューゴ・ボス」。 ８０坪余の店を埋める中国人観光客がコート・靴・セーターなどを購入し、数個のショッピングバッグを持って出てくる。 職員は「マーケティング目的で顧客の国籍を集計しているが、中国・韓国・日本の顧客が圧倒的に多い」と語った。

１００年余の伝統があるフランス「ソルド」（ｓｏｌｄｅ：バーゲンセール）も終わりに近づいた２月中旬のパリ。 あちこちに‘２次セール’‘最終セール’などの垂れ幕が見られ、アジアショッピング客の行列が道をふさぐほどだ。 およそ２０年前からの顧客である日本人に続き、最近は韓国・中国人旅行客が大きく増え、アジアショッピング客がセール期間中の核心顧客になっている。

◇外国人売上げは日本・中国・韓国の順＝名品売り場が密集したパリ・モンテーニュ通り。 最近オープンした「アルマーニ」店はセール期間中、イタリア本社のデザイナーが来て２倍以上高い‘オーダーメード’イベントを開いた。 セール期間に高級商品を出すという異色マーケティングだ。 職員のマルコさんは「フランス顧客のために用意した企画だが、結果的にはアジア顧客が大きな関心を見せた」と語った。 今回の成功を受け、この店は３月にまた同じイベントを開くことにした。


１４０年の伝統を持つプランタンデパートの場合、今年のセール期間中に売り場を訪れた外国人ショッピング客を集計した結果、日本人－中国人－韓国人の順となった。 特に、韓国人顧客に対する売り上げは前年同期に比べて５０％以上増えた。 プランタン外国人顧客部長のルクレールさんは「最近は特に中国人、韓国人の顧客が増えている」とし「韓国人の場合、リュックサックを背負った旅行客もデパートでショッピングをしており、関心の対象になっている」と紹介した。 ルクレールさんは昨年１年間にこのデパートを訪れた韓国人観光客は１０００団体を超えると語った。

ラファイエットデパートのアジア担当職員も「韓国・中国・日本人顧客は数も多いが、名品を好む傾向が強く、売上高の比率はもっと高い」と語った。