脱税容疑で起訴されたフース・ヒディンク・ロシアサッカー代表チーム監督に懲役１０カ月が求刑された。ＡＮＰ通信など現地メディアは７日（日本時間）、オランダ検察がヒディンク氏に懲役１０カ月、税務諮問役に１３カ月の懲役を求刑したと報じた。

検察は、ヒディンク氏が０２年韓日ワールドカップ（Ｗ杯）直後、ベルギーに住所を移し、０３年まで１４０万ユーロ（約１７億ウォン）を脱税したほか、韓国代表チーム監督時代に稼いだ広告収入や印税を縮小申告した、と明らかにした。検察によると、ヒディンク氏はベルギーに小さなマンションを購入しておきながら、使用していないということだ。

ヒディンク氏側は「ＰＳＶアイントホーフェン監督を引き受けて家が必要になり、知人の紹介でマンションを買った。しかし外国チームとの試合が多く、ほとんど海外に滞在していた」とし、容疑を否認している。


昨年７月に初めて法廷に立ったヒディンク氏はその間、潔白を主張してきた。「納付額が少ないというのなら、それは行政錯誤のため」という主張だ。

しかし有罪が認められて実刑を受けた場合、これまで築いてきた名誉はもちろん、指導者としてのサッカー人生が終わる可能性もある。