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日本「韓国は李秀賢氏をすでに忘れたか」

東京都新宿区のJR新大久保駅で01年、ホームから転落した男性を助けようとしたが亡くなった韓国人留学生、故李秀賢(イ・スヒョン)氏を追慕する韓日合作映画『あなたを忘れない』で主演した李太成(イ・テソン)が、韓国のマスコミと映画関係者に苦言を呈した。

『あなたを忘れない』は先月27日に日本で大きな関心のなか公開された。これに先立ち26日、東京都港区のニッショーホール(日本消防会館)で行なわれた試写会には天皇、皇后両陛下も出席した。試写会にはおよそ30社のマスコミと約100人の記者が出動し、取材競争を繰り広げた。

だが、韓国の反応は対照的だった。韓日合作映画という言葉が無意味に思えるほど、会場で韓国のマスコミや映画関係者は見当たらなかった。こうした雰囲気を感知したのか日本の記者らはイ・テソン氏に数回にわたって鋭い質問を投げた。イ・テソンは、29日「恥ずかしい気持ちから帰国直後にこの文を書く」とし、自分のミニホームページに長い文を掲載した。


イ・テソンは「試写会が終わった後、日本メディアとのインタビューが続いた。ある記者が私に『日本ではこの映画が非常に注目され、祝福を受けているのに、韓国ではそうではないようだ。李秀賢氏は韓国ではすでに忘れられたニュースにすぎないのか』と尋ねてきた。この質問の後も数回似たような質問が殺到した。この映画には韓日両国間の深いワダカマリを解消させるとの意味がある。ところが、韓国では関心もなく映画が公開されるかどうかも不透明だ。『韓国民はこの映画が韓国で公開されることを望んでいるのか』、『日本では毎年1月26日に東京で李秀賢氏の偲(しの)ぶ会が開かれており、今年も6年目の偲ぶ会が開かれた。韓国にも公式の追慕式があるのか』というなどの質問が相次いだ。だが、恥ずかしく思えて最大限言葉を控えなければならなかった」と試写会を回顧した。

イ・テソンは続いて「韓国に帰ってきた後、インターネット上で映画関連情報や記事を検索してみたが、この映画への関心を確認することはできなかった」と残念な気持ちを伝えた。また「この映画が韓国で必ず公開されてほしい」という希望を示した。この文を呼んだ多くのネットユーザーらは「文を読む前まで映画の存在さえ知らなかった。韓国で必ず公開されてほしい」とした。

韓国社会では「なんでもすぐに忘れられる」との点を慨嘆するネットユーザーも多かった。あるネットユーザーは「外国人が韓国で李氏のように命を失ったと想像してみれば、答は簡単に出てくるだろう。祖国の韓国は李氏を忘れたのに、感謝する気持ちを忘れず伝えようとする日本から習うべき点が多い」と一喝した。

一方、『あなたを忘れない』は日本公開の初日3万人の観客が観覧した。現在、日本のボックスオフィスで第10位になっている。多くの日本のメディアは、この映画の公開を主要記事に掲載し大きな関心を示した。だが、韓国では配給会社が決まらず公開も不透明な状況だ。



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