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北核「潘基文新総長にとってネックになるか」

3日ソウル外交家は一日中目が回るほど忙しく動いた。夜明けには潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官が第8代国連事務総長に事実上確定したという朗報が伝わった。

しかし喜びもつかの間、午後6時ごろ北朝鮮外務省が「核実験をする」と発表、雰囲気は急変した。外交部庁舎周辺では「潘長官が1日も経たずして試験台に上がらされた」という声が聞かれた。

ある外交消息筋は「そうでなくても北核問題は潘長官が国連事務総長に行く道で最大の障害物に挙げられた事案」とし「北朝鮮がこの日に合わせて危険性を著しく表わそうと意図した感じがする」と述べた。今すぐ9日に予定された国連安全保障理事会の総長候補本選挙と今月末に開かれる国連総会に、否定的な影響をもたらすのではないのか注目されている。北核問題はすでにずいぶん前に露出した事案だが、次期総長選出の時期であることから予想できない影響を及ぼすこともあるからだ。


潘長官が国連の首長になる場合、国際社会の主要懸案中の1つの北核問題を中立的に解決していくことができるかという指摘もされていると専門家は言う。潘長官が事務総長に選出された後も問題は残る。核実験強行のために北朝鮮が結局、カウントダウンに突入する場合、米国は北朝鮮のミサイル発射直後に扱ったように国連を通じて正当性を確保し、力強い対北制裁に出るものとみられる。また北朝鮮が核実験を強行した場合、米国で北核施設爆撃論など武力使用案が挙論される可能性もある。

こうした状況で潘長官は国連事務総長の立場で思いきり米国方につくのもためらわれ、それでも北朝鮮の立場を推し量りにくい、痛しかゆしの状況に処する公算が大きいというのだ。北核問題が潘基文事務総長の足かせとして作用することがあり得る。しかし政府の一角では潘長官がこれまで外交部長官として北核外交を陣頭指揮してきたという点で総長就任に大きな問題はないものとみている。

政府関係者は「韓米関係と朝米関係にあまねく精通した潘長官が、むしろ北核問題を合理的に解決していくのに適任者となれる」とし「安保理理事国はすでに北核問題をすべて勘案して投票に臨んだということだ」と話している。また他の関係者は「すべての外交の力を集中し、年内に核実験など北核問題の急についた火種を消し、来年1月にすっきりさせて国連事務総長の任務を始めるというのが潘長官の考え」とし「事務総長にさえ選出されれば潘長官の立場はもっと強化される」と見ている。



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