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潘基文長官を推すライス米国務長官…国連事務総長選

潘基文(パン・ギムン)外交部長官が国連事務総長として事実上確定することを決定的にした人物がいる。

ライス米国国務長官だ。世界最強国米国の外交、安保責任者と同時にブッシュ大統領の最側近が潘長官を味方につけたのだ。出会いは昨年11月、慶州(キョンジュ)で開かれた韓米首脳会談のときだった。外交消息筋によるとライス長官は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に潘長官に対する深い信頼を示し「私はもちろんブッシュ大統領が潘長官の助けになることがあれば、いつでも言いなさい」と言った。潘長官の国連事務総長出馬説が少しずつ出始めたころのことだ。

今年7月28日、マレーシア・クアラルンプール。アセアン地域安保フォーラム(ARF)を契機に行われた韓米外相会談で、潘長官とライス長官は会談時間の半分である15分間、倍席者なく対話をした。国連安全保障理事会(安保理)の第1回予備投票で潘長官が1位となって3日後だった。ライス長官は祝賀の意味と支持の意思を明らかにした。安保理表決の拒否権をもつ常任理事国米国の承認を確認した瞬間だった。米国は1996年、拒否権を行使してガリ当時国連事務総長の再任を阻み、アナン現事務総長選出を主導したことがある。


先月15日、韓米首脳会談場。ブッシュ大統領は潘長官に会うや「幸運を祈る」とあいさつの言葉を掛けた。会談直前、安保理第2回予備投票で潘長官が再び1位を占め、ブッシュ大統領がこれを報告を受けた状態だった。夕食会のときには事務総長になろうとする理由を直接聞いた。潘長官の回答を聞いたブッシュ大統領は「適切な人」とし「見守っている」と言った。ブッシュ大統領がこうして潘長官に対して友好的関心を表示したのは、ライス長官の褒め言葉が大きな役割をしたといわれる。

米国は先月末、次期国連事務総長選出を迅速に進行しようと安保理に申し入れた。予備投票で先頭を行く潘長官の立場を固める重要な場面だった。両長官の親交は2001年秋に始まる。潘長官は国連総会議長(ハン・スンス当時外交部長官)秘書室長、ライス長官はブッシュ大統領の補佐官だった。潘長官はブッシュ大統領とライス長官が国連本部へ来れば総会議長が使う部屋一部屋を渡した。前例がなかったことにライス長官は感謝を示し、以後2人は会う度にいろいろな話もする親しい間になった。ライス長官は潘長官をたびたび「本当に紳士」と周辺人に紹介する。米行政府の役人たちに「潘長官の言葉は正確だ」といつも言っていたという。外交部関係者は「潘長官の親切で柔らかい言葉と行動をライス長官が気に入ったようだ。2人の間にちょっと特別な化学的反応があると感じることが多い」と言った。



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