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外国人「徳寿宮の守門将交代儀式は最高」



徳寿宮(トクスグン)の「守門将交代儀式」が伝統文化を紹介する主要観光商品に位置付けられた。ソウル市ꪂ昨年末、外国人観光客を対象に行ったアンケート調査で、清渓川(チョンギェチョン)、仁寺洞(インサドン)祭り、パフォーマンス「NANTA(乱打)」の公演などを抜いて第1位になった。

先月29日午前10時30分、ソウル徳寿宮(トクスグン)の大漢門(テハンムン)前。「守将」と記した赤い旗を掲げた旗手が石垣通りをまわった後、大漢門(テハンムン)広場が朝鮮(チョソン、1392~1910)時代の兵士60人でぎっしりとなった。「王宮・守門将交代の儀式」が始まったのだ。


守門将を中心にして、左右に2メートルの長さの閌を持った守門軍、旗手団、ラッパや太鼓などを演奏する吹螺軍(軍楽隊、14人)らが立ち並んだ。約70人の観客のうち外国人と韓国人の割合は半分ずつくらい。イタリアのレオナルドさん(37)は「衣装が華麗で謹厳さが感じられる」としカメラのシャッターを押しつづけた。米国人のアドルマンさん(57)は「英バッキンガム宮殿の交代式を連想させる」とし関心を示した。



◇端役と公益要員が主人公=同儀式の演技は、プロダクションに所属する端役32人と公益要員(代替兵役の一種。公益機関などで警備・奉仕活動を行う)14人が担当する。年齢は23~43歳で、ドラマや映画で演技した経験のある人と初心者が半分ずつ。端役の収入は1日5万5000ウォン(約7000円)台。一月に25日(月曜と雨天の日は除く)궂らいで約130万ウォンを受ける。

そのため、それらの大半が2つの仕事を持っている。守門将のユ・ボンホ氏(32)は「午後4時ごろ仕事が終われば、コンビニエンスストアーへ向い深夜12時まで働く」とした。演出者シン・チョルミン氏は「稼ぎが十分でないため演技者らは適切な仕事が見つかれば、この仕事をやめる。この仕事をするのは通常半年から1年くらい」と語った。

公益勤務要員はソウル市の担当公務員が軍部隊を訪ねて選抜する。威厳さが感じられるよう身長175センチ以上の人を選ぶ。約2~3日にわたって練習した後、すぐ즂公演に投入され、旗など重い装備を担当するが、古参になれば太鼓を打つ役がまわってくる。その後は公演に直接参加せず進行要員へと任務が変わる。公演のない時間には徳寿宮付近を掃除するのも、公益要員の仕事。公益要員は一月最高7万2000ウォンを受領。

◇「ひげを引っぱらないで」=観光客のイタズラのため演技者が苦労したりもする。不動姿勢で立っていると、いつのまにか近付いてきてひげを引っぱったり、指揮棒を持っていこうとする人、マネキンだと思ってあちこちを触ってみるひと--など多様だ。守門将のユ氏は「咳払いしたりきな声で『触るな』と話す」とした。労働の強度も高いほうだ。

ユ氏は「約3キロの衣装を着て10キロにのぼる守門将旗を掲げ、45分間公演を行うのも大変」と語った。公益要員キム・ジョンヘ氏(24)は「公演の後、汗びしょびしょになっても、シャワーを浴びれる所がない」とした。しかし、演技者らは文化の伝令使になったことを誇り、厳しい状況に耐えている。

公益要員キム氏は「午前の公演を見た観光客が午後の公演をまた見にきたり、翌日に再び来る場合もある」とし「外国人観光客や市民が喜ぶ姿を見ると疲れを忘れてしまう」と語솂た。守門将イ・ドンフン氏(37)も「誇りなしにはできない仕事。歴史も勉強できるうえ『韓国を知らせていること』にやりがいを感じている」とした。



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