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「文化侵略ではない。 数千年間、韓国を通して文化を受け入れてきたことへの恩返しだ」。
7日、ソウル蚕몎(チャムシル)ロッテホテルで行った劇団四季の「ライオンキング」制作発表会場。 浅利慶太代表(73)は慎重な態度で臨んだ。 四季は2年間の論議の末、10月にミュージカル専用劇場「シャーロッテ」のオープニング作として華麗に韓国に上陸する。 浅利代表は批判の声を意識するかのように、「文化交流」という言葉を繰り返し強調した。 「韓国での収益は絶対に日本へは持ち帰らない。 すべて韓国のミュージカル市場に再投資する」と誓った。
--なぜ韓国に進出するのか。
「3つの目的がある。 まず、韓国の俳優で、韓国語で、韓国の観客に感動を与えたい。 四季には韓国人俳優が60人ほどいる。 2つ目は、実力中心のオーディションを韓国に根付かせたい。 韓国はスターシステムに依存し過ぎている。 3つ目は、チケット価格を引き下げて、ミュージカル大衆化に寄与したい。 今回の公演は最高9万ウォン(約1万円)、最低3万5000ウォン。 従来の大型ミュージカルに比べてはるかに安い」
--2年前に韓国進出を断念した。当時と何が変わったか。
「個人的に約40年前、韓日国交正常化議論の一部に参加した。 韓国人がどれほど日本を憎んでいるかはよく知っている。 韓日関係改善のために文化交流が重要だ。 四季の韓国進出もこうした次元だ。 2年前には反発が大きかったが、最近は公演してほしいという声が増えるなど、雰囲気も大きく変わった」
--シャーロッテ劇場が四季の専用劇場になるのか。
「必ずしもそうではない。 『ライオンキング』後は海外ミュージカルを輸入して公演する計画はない。 子供向けの公演や『ハムレット』のような正劇もやりたい。 できれば故金寿根(キム・スグン)氏(建築家)が作った大学路(テハンロ)アルコ芸術劇場で公演したい」
--制作費は。
「1年基準で21咂億ウォン。 1年ほど公演すれば大きな損失はなさそうだ。 観客が多ければ3年も可能だ」
--これまで韓国にはミュージカル専用劇場がなく、チケットも高く、市場も小さかったといわれるが、これに同意するか。
「24年前に『キャッツ』を始めた時、日本でも公演はわずか3カ月だった。 ‘キャッツシアター’という仮設劇場を建てて、現在のような専用劇場ができる基礎を築いた。 専用劇場だけを理由にするのは正しくない。 プロデューサーが冒険心を発揮しなければならない」
--韓国俳優の実力は。
「12年前、韓国で『ジーザス・クライスト=スーパースター』を公演し、それ以降、韓国俳優を選抜してきた。 彼らは非常にも美しい声を持っている」
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