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野党ハンナラ党・呉世勲（オ・セフン、４６）候補が、４期目の民選ソウル市長に当選することによって、最初の「４０代の民選市長」がソウル市の組織にどんな変化をもたらすかに関心が寄せられている。
◇「若さ」で新しい風吹くか＝４０代の市長が「若さ」で組織に新しい活力を吹き込むだろうとの期待感が自然に高まっている。市関係者は「若手の市長が赴任すれば、硬直化した公務員社会が活気と躍動感にあふれる組織に改編され、肯定的な変化を与えるだろう」と述べた。とりわけ、呉当選者が既存の官僚組織に染められていない弁護士出身の政治家、との点がそうした期待感を高めている。
呉当選者は実際に「お金の選挙」を徹底的に遮断する「政治資金法」の見直しを主導しており、１７代総選挙の当時は「すでに当確の地域」とされた江南（カンナム）地方区を捨てて不出馬を宣言し、改革のイメージをアピールしたことがある。このように「慣行的既得権」を果敢に投げ捨てた同氏の履歴から考えて、ソウル市の官僚組織にも革新の風が吹くだろう、との見方が広がっている。
◇「組織安定」の見方が優勢＝呉当選者は４６歳。課長級のソウル市第４級官吏（平均５３歳）やチーム長級の第５級公務員（平均５１歳）よりも若い。だが、それはソウル市幹部の平均年齢がそうだということであって、第５級からスタートする国家公務員試験出身者にすれば、課長級にあたる年齢だ。一部ではあるものの、行政の経験が全くない呉当選者が、官僚主義の組織に勤めつづけた市の公務員らに振り回されるのではないか、と懸念する声があがっている理由だ。
そうした観点から革新の基調を維持するものの、まずは組織の安定を保つため、経験の多い幹部をたくさん起用するのでは、との見方が強まっている。組織に手をつけるとしても、根幹を揺さぶるほどではないだろうとのこと。ソウル市のある幹部は「（前任の）市長と所属する政党が同じで、政治的な理念も似ているだけに、組織の根幹を揺るがすほど大幅な要因はないだろう」と語った。
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