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ファッションデザイナー、アンドレ・キム氏(71)。同氏ほど多様な領域に挑戦したデザイナーも稀だろう。01年からアンドレ・キムをブランド名とする肌着・メガネ・化粧品などをお目見えし、昨年には雑居ビルのインテリアも手がけた。
そうした同氏が古希をこえた年齢に、再び新しい世界に挑戦しようとしている。アンドレ・キムは先月26日、三星(サムスン)電子とのデザイン協力に調印し、同社の家電製品開発に加わることにした。2日、ソウル清潭洞(チョンダムドン)の同氏事務所で、産業デザイナーに変身した同氏に会った。
-家電デザインを決心した契機は。
「私がデザインを始めた1960年代の韓国は経済的に落後していた。韓国がこれくらい成長できたのは電子・自動車産業のおかげだと考えている。だから常に家電に関心を持っていたが、たまたま提案があったのだ。光栄に思っている」。
-ファッションと家電のデザインは異なるのでは。
「もちろんサイズをはかったり、数値を合せるデザインはできない。その代わり、ファッションで積み重ねた霊感を結びつけることはできる。生地の文様を冷蔵庫のドアの取っ手に入れるのが一つの例になりうる。私はいまでも習うのが好き。クラシック音楽が好きだが、知らないことが多く、常に教授に聞いたりする。質問するのを恥ずかしいと思ったことは一度もない。家電デザインも謙そんに、用心深く接近してみたい」。
-多様な事業分野に挑戦するのが、お金のため、との見方もあるが。
「お金と全く関係がないとすれば嘘だろう(笑い)。経済的なベースがあってこそファッションショーもでき、作品世界にさらに没入できる。だが、私はお金より人々が記憶してくれる作品を作ることに集中している。44年間にわたってデザイナー生活をしてきたが、自分所有の売り場は7年前に初めて作ったくらい」。
-規則的な生活をしている、と聞いているが。
「毎朝5時30分に起き、17の朝刊を精読し、テレビ局5局の番組も見ている。自宅には5台のテレビがある。世の中の動きに、目と耳を開けておこうとしている。そうした努力が滋養分になったから、インテリアや家電のように新しい領域に挑戦できた。今年後半には宝石のブランドもお目見えする計画。また、ファッションデザイナーとしては初めてカンボジア・アンコールワットでファッションショーを行う予定。常に夢を見ているため年を取るのも感じずにいる」。
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