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【社説】韓日の外交的協議、得たものと残ったもの

独島(トクト、日本名竹島)隣近韓国側排他的経済水域(EEZ)に対する日本の海底探査計画に触発された韓日間の対立が外交交渉を通じて妥結された。

今回紛争が武力衝突という破局に至らず、外交で解決できたことはひとまず幸いだといえる。しかし「今回の事態は越えたが、精神的には重い。本格的な争いに備えなければならない」という柳明桓(ユ・ミョンファン)次官の言葉のように、韓国側の心は決して軽くない。

明白な我が領土に対する日本の言い掛かりにいつまでこのように激怒し、日本に対する悪い感情を育てていかなければならないのか、もどかしい雰囲気がひろがっているからだ。またこの問題に関心を見せている中国の反応が「日本が始終主導権を握った」としていることも我々を錯雑させる。


一部ではこの機会に独島に対する静かな外交をやめてもっと攻勢をかけた政策に旋回することを促している。またEEZの基点を独島にするとその場で突然宣言し、韓日漁業協定を廃棄することも要求している。

今回の問題が表面的にはEEZ境界区画設定に対する問題のあり方だが、最終的は独島の領有権問題とつながっているからだ。したがってこれから韓国政府がどうやってこの問題の主導権を握り、解決していくのかが重大な課題として残ることになった。

独島問題は広く見れば歴史認識の問題だ。101年前、帝国主義日本の野望によって最初に強奪された我が地がまさに独島だ。それなのに日本は世界と隣人にひどい危害を加えた帝国主義時代の歴史と教訓を忘れたまま、あのとき強奪し、その後韓国が取り戻した韓国領土に対し依然として文句を言い続けている。それに教科書検定にかこつけて独島がまるで自国の領土回復の対象であるかのように、幼い子供たちにまでゆがんだ教育を強要している。韓国民は独島に対する領土主権侵奪に関することはどんなことも受け入れない。

しかし韓日間友好を海に埋没させることはできないと思う。韓国と日本は北東アジアで民主主義と市場経済という核心的価値を共有した友邦だ。地理的、歴史的にも切り離そうにも切り離すことができない。

現在、韓日両国間の経済と文化、人的交流の相互依存と規模はこうした対立とは距離がある。こんな友好と協力の気運を引き立てても足りない時期に、友邦の領土に対して非理性的行動を繰り返して韓国民の心に不信感と憎悪を植える日本の行動は平和を愛する多くの日本人の情緒ではないと我々は確信する。しかも今のような脱冷戦の時期に、21世紀北東アジアの新しい平和繁栄と和解協力の時期をリードしていかなければならない両国なのだ。

それなのにこんな対立ばかり浮上して友好協力の雰囲気を一瞬に飲み込むほどに韓国民の感情を刺激することが再発すれば、これは韓国と日本、そして北東アジアだけではなく世界全体の平和に対する重大な問題となる。

日本は世界での役割を挙げる前に、隣人とアジアを軽視して、歪んだ歴史観にとらわれ韓日友好を海に埋没させようとする一部の盲動的政治家たちの勝手なふるまいを抑制しなければならないのだ。



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