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人気上昇中のSBS週末ドラマ『神様、お願い』(原題『神よ』)が日本の小説を盗作したという疑惑が提起されている。
自分が捨てた実の娘を嫁として受け入れる母を描いた破格的設定が連城三紀彦(58)の短編小説『母の手紙』(1984年作)と非常に似ているというものだ。
このドラマは『人魚お嬢さん』『大輪の花の仙女』などのヒット作を生んだ放送作家イム・ソンハン氏の作品。放映前から実の娘を嫁に受け入れるという設定から「破倫ドラマ」という指摘を受けていた。
日本文学専門家らによると基本的な設定がほとんど同じだ。日本短編小説『母の手紙』はドラマ『神様、お願い』のように結婚前に付き合った男との間に生まれた娘を捨てて結婚、夫が他の女との間に生まれた息子を自分が捨てた実の娘と結婚させるという内容だ。実の娘と夫の息子が互いの関係について知らないまま結婚する状況も同じだ。
もちろん詳細的な設定では違いがある。まず小説は短編小説であることもあり、シンプルだ。ドラマでは主人公たちの職業は派手に設定されている。ドラマでの主人公(男性)は、放送局のアンカーだが、小説では平凡なサラリーマン。ヒロインはメーキャップアーティストだが、小説では洋装店の裁断師である。
実の娘と夫の息子をめぐる三角関係と実の娘が継母に虐待されるという設定も小説にはない。小説ではむしろ実の娘を嫁に迎え入れた母が疑われないようにと厳しい姑の役をする。
しかし実の娘を捨てたことに罪を感じて娘を探す点、実の娘が夫の息子と結婚するよう積極的に後押しするという主要部分は同じだ。
これについてある放送関係者は「人物関係や設定、話の展開がまったく同じだから、事実上盗作とみることができる」と話している。
しかしSBS側は盗作疑惑を否認している。演出者であるイ・ヨンヒPDは「詳しい情況はよく分からないが、ほかの作品から良いモチーフを参考にしてくることはあると思う」と話す。
製作陣は「ドラマは男女間の純粋な愛を浮上させたもの」と主張し、放送局側はこれまでドラマの破格的設定を強調してきた。
イム氏はSBS高位関係者に「連城三紀彦については全く知らない。素材が独特なので偶然の一致であるだけ」と伝えたということだ。
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