韓国映画『王の男』が昨日「全国観客500万人」を突破したという。似たような時期に公開したハリウッドのブロックバスターや100億ウォン(約10億円)以上が投入された韓国映画などを抜く予想外の興行だ。
とりわけ、この映画が目を引くのは、相対的に少ない約40億ウォンの予算を使い、スター級俳優を使っていない、との点だ。この映画はまた、興行とはかけ離れているとされてきた史劇、という点からジャンルの限界を克服した、との評価も受けている。『王の男』が成功した原因について多様な見方が出ている。
ひとまず、物語の完成度が高いとのこと。芝居『爾』の戯曲が原作であり、『爾』は2000年に各種の演劇賞を独占している。燕山君(ヨンサングン、1467~1506)時代を背景に、芸人2人と王、後宮の間の同性愛と嫉妬が「二重の三角関係」の枠組みの中で展開される。権力を痛烈に風刺した点も最近の政治状況とかみ合って、観客らにカタルシスを与える。
俳優らのしっかりした演技力も欠かせない。とりわけ、新人イ・ジュンギ(コンギルの役)のきれいな外見と演技は、新世代から中年女性に至るまで、爆発的な人気を得ている。専門家らは、この映画が韓国映画の「興行公式」を破った、と評価している。これまで韓国映画は、分断を素材にした韓国版ブロックバスターが興行を主導してきた。
韓国初のブロックバスターと言える『シュリ』や、観客1000万人の時代を開いた『シルミ島(実尾島)』、『ブラザーフッド』(原題:「太極旗を翻して」)が、そうした興行の公式に充実したものだ。もう一方では、暴力組織の世界を扱った暴力映画が映画界を牛耳った。『友へ(チング)』、『新羅の月夜』などが代表的である。
それ以降、韓国映画はこれと言ったヒット作がないまま、現在、方向を模索する段階だった。『王の男』の成功は、韓国映画の将来に示唆するところが大きい。何よりも、お金とスターだけが興行を保障する前提条件ではない、という点だ。物語がしっかりしていて、演出が優れていれば、観客にアピールできる。
韓国の伝統文化も、うまく取りあつかうことができれば、いくらでも大ヒットの素材になりうる、との事実にも気付かせた。韓国映画界は『王の男』が示す韓国映画の新しい可能性に注目しなければならない。
とりわけ、この映画が目を引くのは、相対的に少ない約40億ウォンの予算を使い、スター級俳優を使っていない、との点だ。この映画はまた、興行とはかけ離れているとされてきた史劇、という点からジャンルの限界を克服した、との評価も受けている。『王の男』が成功した原因について多様な見方が出ている。
ひとまず、物語の完成度が高いとのこと。芝居『爾』の戯曲が原作であり、『爾』は2000年に各種の演劇賞を独占している。燕山君(ヨンサングン、1467~1506)時代を背景に、芸人2人と王、後宮の間の同性愛と嫉妬が「二重の三角関係」の枠組みの中で展開される。権力を痛烈に風刺した点も最近の政治状況とかみ合って、観客らにカタルシスを与える。
俳優らのしっかりした演技力も欠かせない。とりわけ、新人イ・ジュンギ(コンギルの役)のきれいな外見と演技は、新世代から中年女性に至るまで、爆発的な人気を得ている。専門家らは、この映画が韓国映画の「興行公式」を破った、と評価している。これまで韓国映画は、分断を素材にした韓国版ブロックバスターが興行を主導してきた。
韓国初のブロックバスターと言える『シュリ』や、観客1000万人の時代を開いた『シルミ島(実尾島)』、『ブラザーフッド』(原題:「太極旗を翻して」)が、そうした興行の公式に充実したものだ。もう一方では、暴力組織の世界を扱った暴力映画が映画界を牛耳った。『友へ(チング)』、『新羅の月夜』などが代表的である。
それ以降、韓国映画はこれと言ったヒット作がないまま、現在、方向を模索する段階だった。『王の男』の成功は、韓国映画の将来に示唆するところが大きい。何よりも、お金とスターだけが興行を保障する前提条件ではない、という点だ。物語がしっかりしていて、演出が優れていれば、観客にアピールできる。
韓国の伝統文化も、うまく取りあつかうことができれば、いくらでも大ヒットの素材になりうる、との事実にも気付かせた。韓国映画界は『王の男』が示す韓国映画の新しい可能性に注目しなければならない。
この記事を読んで…