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国民5人に1人が65歳以上という高齢化社会になった日本。 高齢化のペースが速かっただけに、社会的な対処も早かった。 その結果、大勢の高齢者が年金を受けながら子供の支援なく暮らしており、00年に始まった介護保険で看病のサービスまで受けられるようになった。 高齢者の心配事であるお金と健康問題が相当解決されたのだ。
「しかしお金と健康だけでは幸せな老後は保証されない。 大切なのは気持ちだ。 人と人が会い、親切な気持ちを交わして感じる幸福感が、日本の高齢者には絶対的に不足している」。5日、ソウル小公洞(ソゴンドン)のロッテホテルで韓日老人福祉関連セミナーを開催した日本ユニベール財団の伊藤勲理事長(69)。 1990年に設立されたこの財団は、老人福祉関連研究を支援する一方、地域別に高齢者ボランティア団を組織し、高齢者を助ける活動を行っている。
伊藤理事長は「ボランティアこそ、心を交わすことができる最も効果的な手段」と語った。 「95年に神戸で大きな地震が発生した。 当時、地震で生き残った多くの高齢者が、政府が用意した仮設住宅で暮らすことになったが、時間が経つにつれ『いっそのこと死にたい』と話す人が増えた。 高齢者に孤独と喪失感から抜け出してほしいと願う気持ちで、ボランティア会員らが友情訪問を始めた」。
50、60代が主軸の「ユニベールボランティア神戸」は現在およそ100人規模に成長した。 その後、東京や新潟にもボランティア団が組織され、高齢者の世話をしている。 「支援を受ける高齢者だけでなく、支援をする高齢者も喜びを感じるのがボランティアの魅力。 まだ自分が社会のためにする仕事は残っているという考えが、生活に力と勇気を与えてくれる」。
財団行事のため1年の半分を海外で過ごすという伊藤氏は「いいことをしているので疲れは感じない」とし、「こういうのが幸せな老後ではないでしょうか」と語った。
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