４日午後。

伽揶（カヤ）世界文化祝典が開かれている慶南金海市大成洞（キョンナム・キムヘシ・テソンドン）古墳博物館そばの丘陵。


小学生２人が棺の中に入ると蓋を閉められ、土が振り撤かれる。コンパニオンたちが棺の中の子供たちに向かって「これからはご両親のお話ちゃんと聞きますね。弟妹たちのこともいじめちゃだめですよ」と言う。そう言われ、棺の中の子供たちが「はい」と返事すると「さあ、生まれ変わるのよ」と言いながら出してやる－－。

伽揶文化祝典主催側が用意した古代の葬礼風俗の１つだった殉葬体験場の様子だ。

１日から行われているこの体験は、１日５百人が訪れる人気のコースだ。子供たちが棺の中に入って土まで振り撤かれれば、一緒に訪れた親もしばらく驚いた様子だ。しばらくして棺の中から出てくる子供たちもちょっと深刻な顔をしてはいるものの、しかしすぐけろっと笑う。

体験しようとする子供は「熱心に勉強する」など目標を書いたメモをコンパニオンに預け、かばんを持って棺に入る。

棺の内部には土器や刀など副葬品も数点入っている。

殉葬は古代葬礼風習で、三国志の魏志東夷伝には「扶余（プヨ）では貴人が亡くなれば人を殺して殉葬をするが、その数が多いときは百人にのぼった」という記録もある。