日本の小泉純一郎首相が 郵政事業民営化を理由に先月、国会解散をした本当の背景は構造改革より政界粉砕のためだという分析が、日本経済新聞など日本のマスコミに最近、流れている。
自民党権力をめぐって33年間争ってきた田中角栄(1918~93)派閥と福田赳夫(1905~95)派閥の最後の戦争(角福戦争)だというのだ。福田派出身である小泉首相も最近「郵政民営化は政策よりは政治」と言って政治的目的があることを認めた。
田中派と福田派は20年前から郵政民営化をめぐって争ってきた。田中派の強固な支持基盤である郵政組職を弱化させるため、福田派は粘り強く郵政民営化を推進してきた。
#1ラウンド-角福戦争
1972年、佐藤栄作内閣が総辞職すると田中氏と福田氏は後任のポストをめぐって熾烈に争った。中曽根康弘氏らの支援により田中氏が勝利する。
福田氏の秘書を経てその年初めて衆議院議員になった小泉議員は、福田氏の前で雪辱を誓った。
#2ラウンド-福田首相の悲しみ
福田氏は76年、首相になったが、実勢は田中元首相が推す大平正芳自民党幹事長だった。小泉首相は最近「福田元首相は大平幹事長の言うことを聞かなければならなかったが、私は違う」と当時の悲しみを振り返り、決戦の意志を堅めた。
#3ラウンド-郵政民営化前哨戦
田中派の全盛時代。田中元首相の支援を受けた大平正芳(78~80年)、鈴木善幸(80~82年)、中曽根康弘(82~87年)氏が次々に首相になった。福田派は84年非課税だった郵便預金などに税金を賦課しようとした。郵便預金の人気が下がれば郵政組職が弱くなるものと期待したからだ。しかし田中派の反対で失敗に終わった。
#4ラウンド-小泉首相の挑戦と失敗
田中派は「竹下派-橋本派」につながり竹下登(87~89年)、橋本龍太郎(96~98年)、小渕恵三(98~2000年)首相を排出した。小泉首相は93年郵政大臣になった後「郵政民営化をしなければならない」と公式宣言した。そして郵政商品民営化を掲げて95年と98年の2度にわたり自民党総裁選挙に出たが、田中派に敗れた。
#5ラウンド-小泉首相の反撃
小渕首相が脳梗塞で倒れ、2000年、福田派出身森喜朗氏が自民党密室会議で首相に推戴されたが、数多くのミスからその翌年、中途退陣した。「自民党改革」を立てた小泉首相が2001年4月、劣勢を乗り越えて首相になった後、郵政民営化を積極推進した。小泉首相の大衆的人気に押され「鉄の団結」を誇った橋本派は分裂し、橋本元首相は最近寂しく引退した。
#6ラウンド-田中派出身、友好勢力抵抗
郵政民営化に最後まで抵抗した勢力は、衆院議長を勤めた綿貫民輔議員ら田中派出身やその友好勢力らだ。中曽根元首相が2003年、衆院選挙当時、小泉首相から比例代表公薦を受けることができなかったが、彼の息子である弘文氏は最近、参院で郵政民営化法案が否決するのに大きな役割を果たしている。郵政民営化に積極反対した亀井派は中曽根元首相と非常に近い。
#7ラウンド-歴代最強首相時代の開幕?
小泉首相が政権再創出に成功すれば歴代で最も強い首相になるとみられる。しかし「独裁」に対する憂慮もある。「アジア軽視、米国置重外交」がいっそう露骨化する可能性も高い。歴代田中派は韓国、中国を、福田派は米国を重視する外交政策を取ってきた。そのため「小泉首相が米国要求を受け入れて郵政民営化に固執している」という批判もある。
米国は毎年日本に伝達する「年次改革要望書」で郵政民営化を要求してきた。350兆円規模の郵便局貯金と簡易保険が民営化されれば、米企業の市場がその分大きくなるからだ。
自民党権力をめぐって33年間争ってきた田中角栄(1918~93)派閥と福田赳夫(1905~95)派閥の最後の戦争(角福戦争)だというのだ。福田派出身である小泉首相も最近「郵政民営化は政策よりは政治」と言って政治的目的があることを認めた。
田中派と福田派は20年前から郵政民営化をめぐって争ってきた。田中派の強固な支持基盤である郵政組職を弱化させるため、福田派は粘り強く郵政民営化を推進してきた。
#1ラウンド-角福戦争
1972年、佐藤栄作内閣が総辞職すると田中氏と福田氏は後任のポストをめぐって熾烈に争った。中曽根康弘氏らの支援により田中氏が勝利する。
福田氏の秘書を経てその年初めて衆議院議員になった小泉議員は、福田氏の前で雪辱を誓った。
#2ラウンド-福田首相の悲しみ
福田氏は76年、首相になったが、実勢は田中元首相が推す大平正芳自民党幹事長だった。小泉首相は最近「福田元首相は大平幹事長の言うことを聞かなければならなかったが、私は違う」と当時の悲しみを振り返り、決戦の意志を堅めた。
#3ラウンド-郵政民営化前哨戦
田中派の全盛時代。田中元首相の支援を受けた大平正芳(78~80年)、鈴木善幸(80~82年)、中曽根康弘(82~87年)氏が次々に首相になった。福田派は84年非課税だった郵便預金などに税金を賦課しようとした。郵便預金の人気が下がれば郵政組職が弱くなるものと期待したからだ。しかし田中派の反対で失敗に終わった。
#4ラウンド-小泉首相の挑戦と失敗
田中派は「竹下派-橋本派」につながり竹下登(87~89年)、橋本龍太郎(96~98年)、小渕恵三(98~2000年)首相を排出した。小泉首相は93年郵政大臣になった後「郵政民営化をしなければならない」と公式宣言した。そして郵政商品民営化を掲げて95年と98年の2度にわたり自民党総裁選挙に出たが、田中派に敗れた。
#5ラウンド-小泉首相の反撃
小渕首相が脳梗塞で倒れ、2000年、福田派出身森喜朗氏が自民党密室会議で首相に推戴されたが、数多くのミスからその翌年、中途退陣した。「自民党改革」を立てた小泉首相が2001年4月、劣勢を乗り越えて首相になった後、郵政民営化を積極推進した。小泉首相の大衆的人気に押され「鉄の団結」を誇った橋本派は分裂し、橋本元首相は最近寂しく引退した。
#6ラウンド-田中派出身、友好勢力抵抗
郵政民営化に最後まで抵抗した勢力は、衆院議長を勤めた綿貫民輔議員ら田中派出身やその友好勢力らだ。中曽根元首相が2003年、衆院選挙当時、小泉首相から比例代表公薦を受けることができなかったが、彼の息子である弘文氏は最近、参院で郵政民営化法案が否決するのに大きな役割を果たしている。郵政民営化に積極反対した亀井派は中曽根元首相と非常に近い。
#7ラウンド-歴代最強首相時代の開幕?
小泉首相が政権再創出に成功すれば歴代で最も強い首相になるとみられる。しかし「独裁」に対する憂慮もある。「アジア軽視、米国置重外交」がいっそう露骨化する可能性も高い。歴代田中派は韓国、中国を、福田派は米国を重視する外交政策を取ってきた。そのため「小泉首相が米国要求を受け入れて郵政民営化に固執している」という批判もある。
米国は毎年日本に伝達する「年次改革要望書」で郵政民営化を要求してきた。350兆円規模の郵便局貯金と簡易保険が民営化されれば、米企業の市場がその分大きくなるからだ。
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