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6日午後、ソウル東大門(トンデムン)のあるファッション商店街のアクセサリー売り場。
ここの100店舗中、半分以上がグッチ、シャネルなどのブランド品ハンドバッグと財布などを売っていた。
陳列したブランド品は何点もなかった。 陳列棚の上にルイ・ヴィトン、シャネル、グッチのカタログがある。ある店で記者がカタログをのぞきこむと主人が話しかけてきた。 「カタログの値段の15%程度だけいただきます。精巧で本物と区分できません」彼は「陳列していない物も多い。カタログで選べばすぐ持参します」と付け加えた。
同行した偽造品調査専門業者マークロードのイ・ジョンウォン課長は「付近の駐車場に置かれたボンゴが秘密の倉庫だ」と教えてくれた。取り締まりにかかっても少量だけ販売したことのようにして処罰を受けないよう、売り場には一部しか並べていないという説明だ。
同日午後9時、東大門運動場そばのいわゆる「コピー路地」に幅1メートルほど間をおいて、両側に商人らがリヤカーで乗りつけた。 公務員などが取り締まりをする昼の時間を避けて夜市場に出店する。
ブランド品○○財布は1万ウォン、△△ジーンズは2万ウォンだった。路地はコピーブランド品を買おうとする若者たちでごった返していた。
マークロードのカン・ジョモ社長は「コピー品露天商は零細露天商だということで政府が取り締まりをきちんとやらない」と話す。しかし場所代が数千万ウォンというのが公然の秘密だとカン社長は説明してくれた。
ファッションブランド品コピー市場は相変わらず盛況だ。検察、警察、特許庁などが合同で取り締まりを強化しているが、取り締まりを避ける手法は日ごとに多様化している。検察によるとコピーの卸、小売り商および製造業者間で物をやりとりするときは、レンタル携帯電話を利用し、駐車場の車の裏で物を渡すなど、麻薬やわいろの取引を彷彿させる手法で行われる。
韓国企業が中国産の偽物で被害を受けている一方、国内では外国ブランド品コピー販売が盛んに行われている。その上、オンラインでのコピー品販売も広まっている。韓国は国際的にも「コピー王国」だと非難を浴びているのだ。
日本の財務省によると昨年、日本の税関で摘発されたコピー物品のうち韓国産が50.3%であった。 中国産(36.7%)より多い。 関税庁は日本の税関でストップをかけられた韓国産コピーのうち、相当数が実際は中国で作られ、韓国を経由の品物であるとみている。 しかし韓国税関が偽造品の取り締まりを行わず、韓国が国際的なコピー流通の拠点になっているという批判は免れない状況だ。
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