２０日に江原道東海市泉谷洞（カンウォンド・トンへシ・チョンゴクドン）の海岸歩哨所で発生した軍銃器奪取事件を捜査中の軍・警合同捜査班は、検問検索を強化しているが、犯人の行方をつかめず、捜査の長期化が憂慮されている。

軍・警は、３人が犯行後、逃走に使った黒色の「ニューグレンジャー」車を探すのに力を注いでいる。 また、小哨長のクォン中尉が乗用車のトランクに閉じ込められて移動している途中、「少しの間停車した際、スライディングドアを開閉する音を聞いた」と話していることから、共犯が合流して他の車に移動した可能性があるとみて、「カーニバル」などスライディングドア装着車についても追跡している。

◇大胆な犯行＝江原道東海市泉谷洞の海岸にある陸軍○○師団海岸歩哨所。 ２０日午後１０時１０分ごろ、クォン中尉と通信兵のイ上等兵は、海岸に沿って設置された歩哨所を巡察中だった。 ２人の男がイ上等兵に近づいて道を尋ねているところ、後ろにいたクォン中尉が「どうした」と尋ねると、２人は刃物でクォン中尉の左腕を３度刺した後、倒した。 ２人はクォン中尉とイ上等兵をケーブルで縛り、暴行を加えた。 別の１人がニューグレンジャー車を運転しながら現れ、将兵をトランクに積んで現場を去った。


◇緻密な準備＝この過程で３人の男は、Ｋ－１、Ｋ－２など小銃２丁と１５発の弾倉２つを奪った。通信兵の無線機と小哨長の携帯電話も奪い取り、連絡を取れないようにした。３人は接着用スプレーを将兵の目に噴射し、目を開けられなくしてトランクの中に入れた。現場から３キロほど離れた東海高速道路の東海トンネル１００メートル手前で将兵を降ろし、再びスプレーを目に噴射した。 クォン中尉とイ上等兵は体を動かしながらケーブルを解き、午後１０時５０分ごろ、７００メートル離れた海軍１艦隊司令部の歩哨所に駆け込んで申告した。