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慶尚南道陜川(キョンサンナムド・ハプチョン)にある海印寺(ヘインサ)法宝殿の本尊仏、毘盧遮那仏像が、9世紀末・新羅(シンラ)時代の作品であり、韓国最古のものであることが判明した。
海印寺側は4日、毘盧遮那仏に色を塗りなおすため仏像の下の部分を開ける過程で、仏像の内側から制作年度が示された墨書きを発見した、とし公開した。墨書きにある「中和三年」は西暦883年で、新羅・第49代王の憲康(ホンガン)王9年にあたる。これまでこの仏像の制作時期は、朝鮮(チョソン、1392~1910)初期とされていた。
海印寺が創建されたのが802年であることから、木仏は創建から約80年後に作られたものとみられる。この木仏は、現在、最古の木仏とされているソウル開運寺(ケウンサ、高麗時代の1274年に制作)の木仏より391年も前のもの。この仏像が、新羅時代の作品であることが判明したのを受け「日本の国宝である木造・百済観音像が、韓国の技術で作られたことを裏付ける意味がある」との見方も出ている。
梨花(イファ)大博物館のナ・ソンファ学芸室長は「日本にある木造の観音像が、韓国で作られた後渡されたものか、百済(ペクジェ、B.C.18~A.D.660)の技術者が日本へ渡って作ったものかは分からないが、今回の木仏発見で、日本の木仏も韓国技術の影響を多く受けているとの点を確認できる」と強調した。
これまで学界は、百済観音像が韓半島から伝えられたものと推測していたが、韓国内に同じ時期の遺物がなく、正確に確認できずにいた。
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