格闘技選手が試合を終えた直後に死亡するという事故が発生し、基本的な健康チェックも行わない格闘技大会のずさんな選手安全対策が俎上に載せられた。

１２日午後９時、ソウル江南区三成洞（カンナムグ・サムソンドン）のＣＯＥＸコンベンション別館地下１階にあるレストランで行われた総合格闘技（ＭＭＡ）で、出場者のイ氏（３５）が試合後に呼吸困難となり、近くの病院に運ばれたが、約１時間後に死亡した。


江南警察署が調べた結果、このレストランで格闘技大会を主管しているＮＥＯファイトは、試合前に選手の基本的な健康チェックや体力テストを実施しなかったことが確認された。 このため、ずさんな安全管理に対する責任は避けられない見通しだ。


格闘技専門家らはこの日の事故について、「興行を前面に押し出して、基本的な選手の安全管理さえも行っていなかったため、いつでも発生しうる人災だった」と非難した。

実際、このレストランでは水・木・金・土曜日の週４日間、一日２～３試合ずつ行うため、格闘技経歴が１年に満たない初心者でも検証なしに試合に出場させていた。 このため、「選手の安全や試合の質を無視している」という非難が絶えず提起されてきた。

江南警察署は、「イ氏には普段から心筋梗塞の症状があった」というＮＥＯファイト側の主張を受け、イ氏の死因について正確な調査を行う一方、安全規則を順守していないＮＥＯファイトの関係者を司法処理する方針だ。