「第２の『ヨン様・正東津（チョンドンジン）』のブームを作れ」。「ヨン様」ことペ・ヨンジュンとコ・ヒョンジョンがそれぞれ主演する映画とドラマが、三陟（サムチョック）と江陵（カンルン）で撮影を開始したのを受け、同地域の自治体が制作支援に取りかかっている。

映画とドラマが人気を博す場合、ロケ地が観光スポットに浮上するのを期待してのこと。今月３～４日、江陵付近では、１０年ぶりにカムバックしたタレント、コ・ヒョンジョンが、池珍煕（チ・ジンヒ）、チョ・インソンなどトップスターと共に出演するドラマ『春の日』の撮影が行なわれた。江陵市は、ロケ地に公務員３人を送りロケ地の案内はもちろん、市庁の除雪車両まで提供し、砂と塩化カルシウムをまくなどドラマ制作を支援した。


市庁幹部はスタッフを招待し、簡単な朝食を提供したりもした。実際、１９９５年、コ・ヒョンジョンと崔民秀（チェ・ミンス）が出演したドラマ『砂時計』が放映された後、海岸の小さな駅にすぎなかった正東津（チョンドンジン）駅付近が、アベックや若年層などに大きくアピールし、いまや全国最高の「日の出」の観光スポットとなっている。


三陟市は、ドラマ『冬のソナタ』に出演したヨン様が、春川市（チュンチョンシ）と南怡島（ナムイソム）を韓流ブームの震源地にしたのと同様に、今回は三陟地域に「第２のヨン様ブーム」が広がることを期待している。

ペ・ヨンジュンが孫芸珍（ソン・イェジン）と共演する映画『外出』の場合、６０％以上の撮影が三陟付近で行なわれるからだ。三陟市関係者は「映画制作会社からロケの日程詳細についてまだ聞いていないが、早期内に制作会社と接触、ロケ地の交渉など映画制作に向けた行政的かつ財政的支援を行なう考え」と話した。また「日本の姉妹都市に映画の撮影計画を知らせるなど、日本人観光客を狙った積極的な広報も行なう」とした。