宋光洙（ソン・グァンス）検察総長は１６日、警察の捜査過程で被害者の人権を侵害した問題で議論が広がっている「密陽（ミルヤン）女子中生集団暴行事件」と関連、部長検事をチーム長にした特別捜査チームを編成し、原点から再捜査を行うよう、蔚山（ウルサン）地検に指示した。

宋総長は、また、捜査と関連した疑惑・被害者調査・被害者の人権侵害など分野別に検事を指定し、女性検事を配分するよう指示した。続いて、捜査と公判の過程で、暴行事件の捜査・公判の指針などを順守する一方、被害者の身元情報の露出など各種の人権侵害事例も調べて、適切な措置を取るように、と付け加えた。

宋総長は「これまでの（密陽事件の）捜査過程で、基本的な捜査原則さえ守られず、被害者保護の指針も無視された」とし「徹底的に捜査するものの、被害者への配慮と保護をないがしろにすることがないように」と強調した。