金正日（キム・ジョンイル）北朝鮮国防委員長の夫人、高英姫（コ・ヨンヒ、５１、写真)が、今年６月にフランスのパリでガンを治療中に死亡していたことが１日明らかになった。 韓国政府関係者は、政府はこの事実を外交チャンネルと海外情報網を通じて確認したが、北の立場と南北関係などに考慮して、これまで公式的な言及を避けてきたと話した。

◇死亡から平壌（ピョンヤン）移送まで＝ガン治療のためにパリに滞在していた高氏が死亡した後、北朝鮮は高麗航空の特別機で遺体を平壌へ移送した。 しかし、徹底した情報封鎖のため、当時は最高級の棺が搬入されたことが高氏の身の上と関係があるかもしれないという一説に過ぎなかった。

政府は国家安全保障会議（ＮＳＣ）常任委員会で、高氏の死亡による北朝鮮の権力構造に変化が起こる可能性を検討し、その後の推移を見守ったが、特別な徴候はないと結論を下した。


関係者は「最近の南北関係の冷却化が高氏の死亡と関係しているとする憶測には根拠がない」と指摘した。